主題は「非実在青少年」ではないのですが、それにまつわる研究や提言をまとめた冊子を作成して居ります。なぜ冊子なのか?についてですが、インターネットと実社会は本来同じ「人間」が使っているわけですから同様に扱われるべきですが、現実はそうではなく、断絶しております。そこで、冊子という形で残し、社会に通用するものとしていこうというのが私の考えです。
インターネット上での書き込みは、価値あるものから無いものまで様々で、
結局電子メールなどで送った要望などは無視か、受け取り拒否。
ネットの情報を元に反論をしたり、ネット上で徒党を組んでみても、それは結局、精神的連帯でしかないので、実際に提言をまとめることも難しい。
かねてより私は、ネットを使って人を集めようと考えておりまして、サイバースペース上での集まりではなく、実際に集まり、議論できる環境作りを推進したいと思って居りました。実際に数名の方と過去にお会いし、意見を聞かせていただいたこともあります。
ネットは足がかりであって、そこで終わらせてしまうのは、今の時代では時期尚早です。
アナログなメディアに載せて提出する必要があるでしょう。
公文書がまだまだ紙であるように、我々の意見、研究も紙とすべきではないでしょうか。
(その過程がネットであることを否定するものではありません)
現在執筆中の『萌芽地理(仮称)』は、2004年頃より考えていたネット上でのみ活発と言って良い学問として独り立ち出来そうなテーマや、問題(ホットトピック)を取り上げ、60、70代にも読める形で用意し、後世に残す事を主眼としております。
編集方針に興味を持ってくださっている方と今後は会議を重ね、今ある諸問題について検討、まとめあげる作業を行う予定です。この冊子が、現実(ネットに対してのオフライン)での出会いや結びつきの足がかりとなればと思っております。
【補記】
インターネットは便利ですが、これから拡大が進むにつれて情報の検索が難しくなると考えられます。日々行進される情報に、古い情報は下層へ追い遣られてしまう事でしょう。そうなると、あったとしても誰も見ないということが起こります。流動的な反面、古い物にはあまり易しくないのです。
私は、古くても無くならないメディアとして、セカンダリーメディアなどと呼ぶ人もいるらしいのですが、書籍による出版を推進しております。言論としての責任と価値がネットとは段違いですし、ネットの保険的な意味も持ちます。
もし、『萌芽地理(仮称)』が完成しましたら、ご一読いただければと思っております。