とても興味深かったのが、卒論執筆中に発売されたポケモンのハートゴールド、ソウルシルバーを大学内で遊んでいる人が本当に多かった事。オタクっぽさが微塵も感じられない女性(腐女子はその辺りの転身がうまい人が多い)が2~3人でポケモンの話題をしていたりという状況をよく目にした。
知人にも何度も質問を受けたし、かつて私が勝手にやっていた「ポケモン購入者に御三家プレゼントキャンペーン」を活用してナエトルを強奪していくツワモノも居た。
結局のところ、ポケモンほど誰でも遊べる物もないということ。
今更ポケモンを始めても、上手い人に勝てないし…と思い込んでいる人にこそ始めて欲しい。そんな物は運だとか相性だとかで結構どうとでもなる。もっと言えば、強いポケモンだけ使ってれば自分になんかものの数週間で勝てるようになる。
そういうゲームですよ。何よりプレイヤー人口が多く、腕前の近しい相手を見つけやすい。格ゲーなんかを見てくださいよ。20年近く昔からやっているプレイヤーがわんさか居り、新規プレイヤーに対して門戸を硬く閉ざしているでしょう?今更新参者がゲーセンに飛び込んでどうこうなるもんじゃない。だから面白くない。(私は飛び込みましたけども)
プレイヤー人口、切磋琢磨できる人間は多いに越した事は無いんです。
初代ポケモンをやっていた世代は既に大学を卒業済みくらいですが、このコンテンツはリメイクという形で奇跡的な呼び戻しに成功した特異な例ですね。普通シリーズ化されれば先鋭化が伴い、ユーザー数が先細るんですが、それをものともしなかった。無知な人間を上手く躍らせ、しかもゲームを知らなくても楽しめる内容で出迎える。これがどれほど難しいか。宣伝で騙し売るメーカーは数あれど、内容でも満足させられるところは国内ではほぼ壊滅状態ですものね。
凄いメーカーですよ。ポケモン周辺の企業達は。