漫画とは、「何も考えずに見る絵である」確か、高校時代に友人が必死にやっていた古典の単語集に載っていた言葉。マド×ナ古文と言って、まだ通用するんでしょうか。当時はマンガをバカにするかのような表現に反感を持っていたのですが、今になって思えば何も考えないで楽しめる「息抜き」としてのマンガ、日常系マンガは読むのに敷居が無くて助かります。本作「ゆゆ式」などは特にそうですね。4コママンガはラクで良い。
私は、ゴチャゴチャした絵柄より、線の数が少ない絵の方が好みです。
難しい言葉で表すと、記号化が進んでいる物ほどマンガらしいと感じるようです。
と言いつつ、実際は蒼天の拳なども大好きですので、芸術的な描き込みは好きなようです。
ゆゆ式は非常に淡白な絵柄で、読むのにストレスを感じません。
けいおん!がアニメ化されて大ブームになるまでは、この作品と他数点の為に雑誌を毎月買っていたほどです。こう書くとアンチ「けいおん!」のジジイと散々叩かれるのですが、私は4コマの方のけいおん!は好きですよ。ただ、あまりにも有名になり、毎月月刊誌の表紙を飾るようになって、「ああ、お前もブームに乗せられたクチか」と思われるのがシャクで。秋葉原に住んでいた事もあり、店員から完全に顔を覚えられていますので…。「へぇ…」と思われたくないという小さなプライドで買わなくなってしまった。
とまあ、あちらこちらに話が飛んで恐縮ですが、「ゆゆ式」は女子高生三人組の日常を描く作品。こういう「日常系」や「空気系」と言われる作品は、今更注目されだしたと言いますか、分類して誇らしげに語る専門家が出てきたと言いますか…な「セカイ系」を凌ぐ勢力として注目すべきでしょう。
細々とした作品論を振りかざし、知った風に作品を眺めるより、純粋にマンガを楽しむのが一番良い。
「大人になれば分かるよ」と小さい頃に良く言われましたが、そういう事です。
年を取ってマンガは買えども読まないという、凄まじい「横着」が侵攻して来る頃にオススメな空気系マンガ「ゆゆ式」。あまりにも空気であるが故に合わない、ストーリーマンガが良いという意見もありましょうが、興味を持てる方は是非どうぞ。
【追伸】
何気なく使っている「空気系」と言う言葉の発祥について調査しています。
2004年に私が使っていたので、それ以前に登場しているのではと思うのですが、どなたかご存知の方が居られましたらご一報を。
まさか、自分が言いだしっぺということも無いと思いますので…。