スパ2Xの投げについてのメモです。初心者の方、知人に読ませる為にまとめました。
【投げる人はなぜ上手いのか?】
スパ2Xは投げの強いゲームである。上手い人は投げる。投げられない人間は上手くない。これはもう歴然としていて、投げる力が互角だと泥仕合になったりする。なぜか?
投げるという事は、「相手を投げられるような状況にする」ということ。
つまり、試合のコントロール権を奪っている。地上でガードしていたり、隙を見せたりすると投げられるわけだが、その投げに行くまでの過程を組み立てられ、ラウンドを支配されているとしたらば勝てるわけがない。投げるのが上手い人が強いというのは、こういう所にある。反対に、投げられない=分かってない(支配できていない)ということでもある。
【当て投げは卑怯か?】
小技を当ててから投げるというのは卑怯かどうか。私は卑怯だと思わない。卑怯だと言う人間は、多くの場合上手くない。「当て投げ」を返せない人間の言い訳でしかない。当て投げはハメだと言うが、あんなものハマってすらない。本田に玉連射、ザンギにガイルで乱入の方がそう見えないだけでハマってる。
当て投げは実は五分になる最悪のテクニックである事を先ず教えたい。
『小技を当てる→ガード硬直が切れると同時に投げ入力』
これが当て投げであるわけだが、当て投げに猶予は無い。少しでも(1/60秒)遅れれば、相手にリバーサル技や投げ返しを食らう。また、早かった場合は打撃技が出てしまう(投げ化け)。ガード硬直中は投げられない為に、相手が硬直中に例えばレバー入れ大P投げを入力すると大Pが出てしまうのだ。
また、相手が当て投げ用の小技を敢えて食らうという選択肢がある。こうなると、相手が仰け反っているので投げられない。大P等に化けてしまい、その隙を突いて投げ返される。こういう技術的なリスクが先ず一点。
次に、当て投げ側と投げられる側が同時に投げを入力した場合、当て投げ側の成功率は50%という点。つまり、有利な(いわゆる強キャラ)は当て投げをしない。普段の立ち回りで圧倒出来るキャラは、わざわざ確率5割のくじ引きなど引かない。ということは、当て投げをするキャラは必然的に弱いキャラ(普段は圧倒される側)であって、それについてどうこう言うのはお門違い。そんな状況にされた自分が下手だという事だ。
※ただし、ダルシムの当て投げはエグい。最強キャラなのに当て投げも強い
【当て投げを返す方法】
投げ返しは、
・タイミング良く投げを入力
・リュウのように複数投げがあるキャラは全て連打しながら投げ入力
このいずれかを選択する事になる。
ただし、ザンギエフや本田、ダルシムがバルログやサガット等に対して完璧な当て投げをした場合、返せない。これは、被当て投げキャラの投げ間合いが狭く、投げ間合いの外から投げられてしまうからである。ダルシムは知らんが、本田やザンギ相手にそんなことになってる方が悪いので、実際はどうでも良い話だが。
注意すべきは、本田やザンギ、ホークと言ったコマンド入力形式の必殺投げを持っているキャラ達である。通常投げはコマンド投げには勝てない。よって、リュウなどで彼らの当て投げを返しに行くと酷い目に合う。ただし、コマンド入力は1回転や半回転と手間な上に、1/60(1F)秒のズレも無く実行しなければならないので、相当難しい。ステージによってそのタイミングも変わってくるし、ゲームの処理によっても変わってくる。彼らはそれぞれ酷い弱点を持っているので、当てコマンド投げを食らったら、そんな状況になった自分に全責任がある。
【やたらと減る投げ】
やたらと減る投げというものがある。
代表的なのがスクリューやタイフーン、春麗の通常投げだ。
このゲームは、体力に根性値というものが設定されており、体力が残り30%以下になると被ダメージが割り引かれる。残り体力が25%以下だと25%オフ、5%以下だと75%オフ。
今、体力が25%のリュウが居て、そこにリュウの通常投げを食らわせる。リュウの通常投げは32ダメージなので、根性値発動で24となる。投げ受身を取らなくても死なない。取った場合は更にダメージは減じる。
ザンギエフの大スクリューは平均42ダメージ。ホークの大タイフーンは46ダメージ。春麗の投げは38ダメージで、根性値が発動する域外から投げて殺せるわけである。2ドット程度だと見切りにくいが、春麗クラスだと体力ゲージの8ドットの猶予なので、「ここから投げたら死ぬな」と慣れた人なら見抜ける。
人間は知らない内にこの根性値を加味して戦っていて、根性値補正が入らない状況からの「やたらと減る投げ」を見ると、普段なら死なないのに何で?と驚くわけである。やたらと減るのではなく、額面通りに減っているだけである。
【死に受身】
死んでいるのに受身を取る事がある。これは、「投げ受身を入力する→投げ受身発動→投げのダメージ計算→投げダメージでの生死判別→投げのダメージを受け身分だけ割引」という順序で処理が行われているため。投げから上手く受身を取って天高く舞い上がりながら死ぬので、見ていて面白い。
【投げピヨ】
投げピヨリの項目では2つ取り上げる。有効な情報と、不用な情報だが。
先ず、投げた事によってピヨった相手は、再度投げる事は出来ない。よって、ピヨった相手にはとりあえず連続技を入れた方が無難。また、ピヨりかけている相手を投げた場合、ピヨり判定の方が先に処理されるので受身が出来ない。
また、捕まえたまま地面に叩きつける系の投げは、
ピヨった相手に当てると投げ受身不能で大ダメージとなる。
『ピヨ時投げ受身不能投げ』 ※検証中
・ザンギ→パイルドライバー/ブレーンバスター
・ガイル→大Pスープレックス(通称「フンッ」)
・バルログ→スープレックス
・キャミィ→スープレックス/シュタイナー
投げピヨと言えば、本田の大銀杏である。大銀杏を食らって死んだ場合、死体にピヨが出る事がある。なんとも間抜けで屈辱的だが、滑稽なので大銀杏でやられた場合は注視するといいかもしれない。