今の若い編集者は……と言う人間は、100%バブルの申し子。現代ではまったく通用しない法則。
彼らの言い分はこう。
・今の若い奴は外に出て行きたがらない
以上。非常に分かり易い。そして、こんなことを言っているからこそ、まともなベテラン編集は会社を辞めていくわけです。あんなバカと一緒に仕事したくない、仕事しなくても食っていける。という。皆やめちゃうから、残った連中は勝者面していられるのよね。
で、顕著なのが雑誌編集。私は、「かつてドル箱、今は棺桶」と思っておりまして、雑誌ほど要らない物はない。速報性に劣り、正確性に欠けるメディアですもの。一番最初に即死する、メディア変革の矢面に居るのが雑誌です。そんな編集部のデスクでふんぞり返って若いのをバカにするしか脳がないから、未だに団塊向け特集とか組むのね。あいつら本を読む文化がそもそもないし、目も見えないし、若者と違って年寄りには向上心も無いから買わねーよ。分かれよそんなこと。
今の若い編集者はどうやら外に出て行かないようです。原因を精査せず、出て行かないからアホ。と言うわけですから、彼らがどれだけアホか、まともな人間なら分かるはずです。鳴り物入りで一流大を出て、長有名出版社に入ったのに、仕上がり具合はこんなアホばかりなのです。人材を無駄にする機能と、プライドだけ肥大化させる装置が出版社にはあるようです。
で、何で若いのが外に行かないか。
1)外に行かなくても仕事が出来る(DTPだとかなんとか)
2)外に行く金が無い(バブルとは違う。経費でメシは食えない)
3)外に出てブラブラしてても原稿が出来る時代じゃない
4)相手が嫌がる(メールで済むのにいちいち来るな)
5)朝まで飲んで午後から出社とか許されるはずもない
加えて、
6)出版社に入る勉強をしてきた奴を取るお前らが悪い
です。つまり、出版社に入る為の勉強を、出版社がさせる。面接に通るノウハウを教える。出版社の入り方だけ知っている、本質的に向いてない人間がドッと入ってくる、収拾がつかない、今の若いモンは!となる。
そら、知らんがな。各大学でやってるセミナーとか辞めさせたらどうかね。
一流出版社の凋落は、編集者が全人的な格闘家という本質を教えず、入社までの様々なステージを「マリオの笛」よろしく、軽々クリアする方法を教えているからだと思う。
結果、バブル期の実質無能編集者と編集者の適性の無い連中が、熱血タッグしちゃう。
そりゃあもう、ダメだわな。
と言っても、外に出るなとは思いません。ドンドコ出て行くべきだし、出て行きたい。出て行けば万事解決!と思ってるのがバカだねェと。かつてのように人脈って簡単に作れるようで作れないんですよ。
ネットの普及で、作家>編集>読者という構図が崩れ、作家>読者=編集となった。
意識上はですがね。こうなると、一読者と無名な編集者は同一視される。
もしくは、編集者よりは読者に顔を売る方が効率的だということになる。
ネットで万事解決!とかいうのも、幸せな発想よのう。と思う次第。