アキバ系雑談

「十に一つのヒーロー」の章

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akiou人間は、清く正しく生きたいと思っているものらしい。ということは、普段は清くもなければ正しくもないんだ。それを責めるのは酷だと思うし、性善説なんて信じないんだけど、人が清くありたいと思う気持ちだけは持っていて欲しいと思うね。

街の中を歩いていると、ちょっと気になる人がいる。この気になる人を見つけるアンテナも人それぞれだから、学校に行って帰るまでに10も20も見つける人もいれば、1年かけて10もみつからない人もいるかもわからない。だけど、10回気になる人を見たら、1回注意してみて欲しいんだな。
これは相当勇気がいるし、難しいことだと思う。
場合によっては大好きな異性に告白するよりも難しいかもしれないよ。

第一に、逆上して殴りかかってくるかもしれない。
痴漢を捕まえたり、歩きタバコを注意したり、優先席を譲らない中高生を叱り飛ばしたりしたけれど、
一般にいう逆ギレというのはほとんどなかった。怨み節や捨て台詞はよく聞くけどね。
でもこれは、私が180を超える大男で、殴りかかったところで返り討ちが決まっているからかもしれない。
小さな正義感を滲ませたばっかりに、大怪我をするなんてワリに合わないものね。

第二に、何も見返りがないということだな。正義のヒーローは見返りを求めないけど、彼らはとても感謝されるもんね。テレビに出てくるヒーローは、ロボットに乗れたり、テレビに映ったりしているんだから、普段の我々とは違うね。彼らの仕事が「ヒーロー」なんだし、相当事情が違ってくる。

もしも、歩きタバコを注意したり、ゴミを拾ったりした人をもっともっと誉める世の中だったらどうかな。
ヒーローまがいのことをヒーローじゃない我々がやっても、「格好つけやがって」なんて言われてばかりで、ちっとも誉めてくれないんだもんな。自分がヒーローまがいのこともできやしない「根性なし」に限って、ヒーローまがいのいいことをする人に嫉妬するんだ。
ヒーローみたいにいいことなんて、誰もやらないよね。

だけど、もっともっと世の中が誉めてくれたらどうだろう。きっと、ヒーローはもっともっと増えると思うな。
いいことの見返りがないのに、いいことをする人なんていないんだ。
そんな人は空想小説や日曜の朝のテレビにしか出てこないよ。

とある大学の研究者が発表した論文なんだけどね。人はお金よりも誉められる方が頑張れるんだそうだよ。
いいことをしたらお金をあげるよ。というよりも、たくさん誉められる方が頑張れるんだって。
やっぱり、世の中が誉めてあげないとダメなんだな。

もしも君が十に一つもヒーローになれないなら、十に一つでもヒーローになった人を心の底から誉めてあげて欲しいんだ。そうすれば、ヒーローまがいが本物のヒーローになってくれるかもしれないからね。テレビの中でもそうだろう。悪者にやられる人がいて、ヒーローがいる。

皆がヒーローでなくってもいいんだ。いいことをするのは、ヒーローになれる人の仕事なんだから。
だから、君がヒーローじゃないなら、君の仕事はヒーローを誉めることなんだな。

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