『三匹が斬る子豚』に本文はありません。つまり、タイトルでおしまい。
何が面白いのかわからないと思います。そうなんです。それが一番いけない。
小説として成立しているのかどうなのか、ギリギリのラインなんです。
『三匹の子ぶた』のパロディであろうことはおわかりいただけると思いますが、
『三匹が斬る!』という痛快時代劇をご存じなくてはオチが理解できないのです。
この三匹が斬る!は、高橋秀樹演じる矢坂平四郎(通称「殿」)、
役所広司演じる久慈慎之介(通称「仙石」)、
春風亭小朝演じる燕陣内(つばくろじんない・通称「たこ」) の三名が主人公の豪華な作品。
この「たこ」が毎度、的屋や詐欺まがいの商売をやる問題児であって、
ムードメーカー兼トラブルメーカー。
そしてここからが大切なんですが、小朝師匠は元妻に「金髪豚野郎」といわれた方で
あるということです。これがオチでして、まあ、救いようがない駄作小説なわけです。
それでもちょっとしたストーリーがあって、小説とはいえなくもなくもなくもない?
くらいな作品でして。まあ、怒られますよね。文学評論家などの先生方にね。
『わたしのせれくしょん』