大魔界村は、当時の子どもたちにゲームの進化と恐怖を教え込んだ傑作。難易度はFC版に劣るといわれますが、2周制度によって心折られる者多数。エンディングを見たという人は実は少ないのではないかと思います。そして相変わらずの物持ちのよさ。四半世紀以上経つのに色あせ、ないっすね。
この作品は、当時のアーケードゲーム大魔界村の傑出した完成度に驚いたセガのクリエイター中氏(後にソニックシリーズつくる)が移植を熱望し、半年足らずでメガドラへの移植を終えたという作品でもあります。確かに当時としては「これはすごいな…」以外の言葉が見つからない傑作でしたからね。
ちなみに中氏は研修時代に練習でつくったゲーム(熊をよけながら花を摘み、意中の男性に届けるアクションゲーム「ガールズガーデン」)があまりに出来がよく、販売されてしまったという逸話があるほどの天才プログラマー。制限時間内にクリアできないと、野郎が別の女に乗り換えるという設定も「斬新」でした。
メガドラ版の移植もすばらしいのですが、ハードの性能面からPCエンジン版の方が色々とすごく、悔しい思いをしたことが思い出されます。ところで、なんでパッケージが1面のボス、シールダーなんでしょうね。終盤完全なザコとして出てくるのに…。
ゲームセンターCXでも挑戦していましたね。DVD-BOX3は大魔界村のほか、本番組の出世作である忍者龍剣伝、ハドソン絶頂期のアクションゲーム迷宮組曲(連射測定機能が話題になりました)、ポケモン開発者の田尻智さんへのインタビューなども入っていてお得なセットです。未視聴の方はぜひ!