ひとつ前の更新の続きのようなものです。私なりに今のゲーム市場についての苦言、提言と、幅を利かせている風な問題持ちゲーマーへのアンチテーゼとお考え下さい。
私からすれば、Wii Fitはゲームです。都市型生活に慣らされ、走る場所さえ確保が難しい。走ってたら角々に立ってる警察官にその都度止められる街、秋葉原。年中ボディチェック。まさぐりたいだけちゃうんかと。
そんな私にとって、屋内でゲームを利用してダイエットを考えるとどうなるか。自宅にトレーナーとミニジムを持つとしたらどうするか。を考えたこの作品は着想が面白いと思いました。また、棒と板を上手く組み合わせるゲームの発想も面白い。ジョギングはWiiでしか出来ない(わけではないですが)ゲームです。ゲームは何も人をブン殴ったり、魔王を倒しにいかなくてはならないとは限りませんね。
人を楽しませる事が至上命題なわけです。それで金儲けするんですから当たり前なんですが。
私は楽しませていただいています。ですから、これは私にとってまごう事なきゲームです。
Wii Fitのようなゲームだらけになって、一分のエリートオタク思想の分派である「コアゲーマー」が唱えていますが、「日本のゲームらしいゲームが駆逐される」という論。彼らコアゲーマーはレトロゲームを懐古厨の、ポケモンなどのゲームをやり込み厨、ギャルゲーをキモオタ専用ゲーと呼ばわり、「モンハン」や「無双」をやる自分達は優れた(頭が良く、カッコイイ)存在だとしています。そんな連中の吐く論ですからたかだか知れているわけで、そういうところで差別化しないと自身の価値を見出せない残念な方々。若さからの過ちならばそれでいいんですが、いい年になってもまだ言ってるのがいますから困り物。
話は戻りまして、Wii Fitなどがゲーム業界を駆逐するのか。私は駆逐すると思っています。
言ってる事がまるで逆だ!とお思いになるでしょうが、少しお待ち下さい。
私がこう言い切るには、ゲームクリエイターがゲームを知らないアホンダラばかりになったからです。
まるで自家撮りの自主制作映画やらホームビデオのような作品を持ってきて、何がゲームなのか。
つまり、下らんゲームばかりが登場し、ゲームメーカーの体力が減る。だからそこそこ売れるWiiやDSで小銭を稼ぐ。稼げるもんだからそこに居座る。クリエイターは芸術家気取りだからまた三文芝居を見せ付ける。で、頭に戻るわけです。
世の中には表舞台のWii Fitと、ホームビデオだらけになってしまう。ホームビデオはどれだけ宣伝してもホームビデオ。売り上げはそうそう望めません。そのうちゲームユーザーの心は離れ、ゲーム市場が更に小奇麗になる。カジュアルゲーマーだとか言ってる連中は、ちょっと遊んで去っていく連中なので、面白いゲームブームを常態化させないと恒常的に金は出さない。一番金を持ってるのは大人ですが、大人は騙しにくいし、分別があるだけゲームだけに頼らない。バカな大学生や高校生辺りを騙したいが、連中はブームになった作品以外を買わない。
カジュアルゲーマー去りし後、市場に残るはオタクと大人と一般人。こうして見ると、オタク市場はそもそも小規模で自転車操業的ですから今と何も変わらない。ゲームクリエイターというアーティストがギャルゲーなんて作らないでしょうから、参入市場としてはアウト。大人は先に述べた理由でつかみ辛い。レトロゲームって事になりますが、アーティストは美しい画質が大好物ですからありえない。企業主が長期的にメシを食いたいと思えば、一般人に売るしかなくなる。
ホームビデオを8000~9000円というエロゲー価格で売りつける日本の低性能クリエイター集団こそ害悪であり、そのせいで市場が死に掛けている、乗っ取られようとしているとは思わないのか。加えて、そんな連中の信者になり、本当に面白いゲーム(最近だとフランスのゲームやアメリカのゲームが面白い)を探さず、小耳に挟んでも「コアゲーマー論」で、そんなのをやるヤツは下賎な奴らだと切って捨てる。市場を硬直化させている自身の責任を問わない。
国産のホームビデオばかりありがたがる国産信仰と、ホームビデオより出来の良い作品を見た事が無いという無知から来る排他的思考が日本を腐らせていると私は考えます。ならば、日本の市場が乗っ取られても已む無し。彼らはコアゲーマーと言いながら、ゲームをやらないカジュアルゲーマーです。失って始めて分かる事もあるでしょう。私はこのまま消え去るなんて嫌ですが、難破船に乗り続けたいと彼らが言う以上、それを止める術を知りません。共に沈むしか無いのだと思います。
最後に、この文を読んで少しでも琴線に触れた方は、普段プレイしないゲームをプレイしてみてください。新しいジャンルを開拓すると、それまでの閉塞感から解き放たれるのと相まって、とてもゲームが新鮮に感じれるようになります。格闘ゲームやSTGなどの死んだジャンルを遊んでみてください。難関2Dアクションや、育成ゲームなどもお勧めです。最近は海外メーカーが試作的に今までに無かったゲームを生み出そうと努力しています。その動向を見るのも良いでしょう。ゲームはパッケージで売っている物とは限りません。ダウンロード専用ゲームなども面白い。「キャッスルクラッシャーズ」や「ギャラガレギオン」。「バイオニックコマンドーD復活計画」…などです。
市場の硬直化に疑問を持った方が一人でも増える事を願って。