もう、全くオタ要素がありませんが、夏に田舎に帰った時の写真集などを。私の田舎がいかに「田舎」なのか。大袈裟に言っているわけではないという事をお示しすべく写真を撮ったのですが、公開していませんでしたね。時期的に相当遅くなりましたが、折角素材が出てきたのでここに公開します。緑が多いので目の保養にはなると思いますよ。
先ずはTOP画像の食べ物は何ぞや?ということから始めなければなりません。
これは、たらいうどんという伝統的な徳島のうどんです。
山仕事が多かった昔の人々は、荷物になるためちゃんとした食器を持ち歩きませんでした。
また、一日に玄米や雑穀で5合を梅干と味噌程度で食べていたわけですから、うどんを食べるにしてもかなりの量になります。山仕事をする男衆が数人集まれば、食器などに分けて食べる程度の分量ではないわけです。
このたらいうどんは、地元の大衆食堂で頼めば、500~600円で3人前程度出てきます。徳島県民のたらいうどん1人前は、東京で言う3玉に相当するものと覚悟していてください。空港や、外からの観光客を意識している店では、1.5人前程度に抑えている場所もありますが。
湯を張ったたらいの中を、細めで透き通ったうどんが泳いでいても驚かないように。
たらいうどんの話をすると、マユツバだと言う連中が居ますが、これが証拠写真です。極めてポピュラーな食べ物で、決して悪ふざけのゲテモノ食いではありません。山で食べるうどんなので、ツユのダシは鮎等の川魚でとってあり、独特の風味が味わえます。徳島では、すだち、しょうが、ネギ、ゴマ、うずらの卵(生)が薬味として付いてきますね。讃岐同様にコシのある麺です。細身でも歯ごたえは十分。
小さな店でも手打ちだったりして、自家製のうどんが多いのも本場(という書き方はあまりしたくないのですが)讃岐に近いせいかもしれません。すだちが付く事に驚く人も多いのではないかと思いますが、徳島では焼き魚だろうが何だろうがとりあえず「すだち」です。東京では1個300円もしますが、徳島では立派な屋敷の庭先には当たり前のように「すだちの木」があります。あんなものは無料(タダ)の代表格です。醤油の瓶、ソースの瓶、すだちの搾り汁と、常に食卓に出てくるくらい当たり前の存在。東京で瓶1本分すだちを集めようと思ったら幾らかかるんでしょうね。
さて、うどんとすだちの話をしたところで、目に良いド田舎の画像をお送りしましょう。大きい画像ばかりで、負荷ばかりかけてすいません。
徳島は沖縄よりもコメの収穫が早い、超早場米の産地です。
日本で一番早い新米~とニュースになる事もしばしば。私の出身地の隣町では、2月頃に稲を植え、7~8月には狩り終えてしまいます。私が帰った8月の頭には、半分程度の田んぼが収穫を終えていました。
もちろん、青々とした田もあります。風になびく姿を目にすると、幼少時を思い出しますね。
小学校付近の画像。どうやらもうすぐ狩り入れですね。この辺りは少年野球チームに所属していた頃、練習に、自主トレに散々走った道です。舗装されていなかった砂利だらけの道が綺麗になっていたり、道幅が広がって弁当屋が出来ていたりと驚かされました。が、戦前どころか江戸時代からある木造家屋や、50年以上続いている駄菓子屋などは健在で、旧街道跡や、明治時代の旧郵便局がそのままの形で残されています。
こちらは公民館です。田舎なんてこんなものでしょう。選挙の日以外に行った事が殆どありません。ここの裏手にあるラーメン屋はとても美味しく、田舎にあって常に活気に溢れていました。トラック野郎の溜まり場でもあります。食事が出来て酒が飲める店が他に無いせいでしょう。
【蛇足】
私の田舎には古い神社が多く、四国八十八箇所参りの事もあり、神仏への信仰心が篤い地域でもあります。私の町のシンボルである津乃峰神社(正式には津峯神社だそうで)は約1300年前の724年に建てらました。山頂にあるその神社は小学生のオリエンテーリング等に用いられ、毎年ふもとにある複数の小学生が奉納相撲を行うことでも知られ、小さい頃からシンボルである事を刷り込まれてきました。
奉納相撲はどうしても勝てないライバルが居て、決勝か準決勝で敗退していましたね。土俵の周りには石畳と砂利なので、豪快に投げ飛ばされれば確実にケガをします。この他にも私の地域では複数の奉納相撲があり、四宮神社という場所で行われていた(今はどうだろう)勝ち抜き相撲では、勝ち続ける限りスナック菓子が貰えます。小学生の頃から体の大きかった私は、常に挑戦を受ける立場でしたね。奉納相撲に限らず、遊ぶ物も場所もありませんでしたから、山を登ってみたり、相撲をとってみたりというのが我々の遊びでした。ちなみに、奉納相撲は基本「まわし」です。素肌に締め込みスタイル。服の上から等ではありません。寒い時期に行われるので、体から湯気を出しながらの取り組みになります。田舎ならではでしょう。東京ではPTAが怒鳴り込んできますよね。
昔ながらが良い、今はダメだとは言いません。しかし、こういった遊びを知っているのと知らないのとでは精神面の豊かさが違ってくるのではないか。少なくとも知識という点では劣っているだろう。十分に体を動かす事も叶わない都心の子供たち、電車で通学する小学生を見る度に残念に思ってしまう。勝手に同情するなと言われるでしょうがね。
エサ取りの魚を釣っておいて、それを「つみれ」にし、アジやサバ、イサキを釣るんだぜー。
とか、そういう遊びの開発や手順が無いのは何とも残念。
川魚を取ってきて、川魚が死なないように針を打ち、ライギョやバスを釣って遊んだり、
農家が捨ててしまう出来損ないのサツマイモやジャガイモを貰っ