自分が10代の頃に書いた官能小説が出てきた。PCのリカバリー用ディスクの中に埋もれていたわけで。若いなあ。若過ぎだ。ただ、嫌いじゃない。凄まじくこっ恥ずかしいが、この10代の全能感に満ち満ちた、荒ぶる無能の鷹とでも言うべき内容は、ごくごく少数の人間にとって笑いのタネとしての役割は果たすのではないかなと。(画像は私のお気に入りの色川武大未収録作品集)
少し直して世間に発表してもいいかもしれない。
13歳の頃の自分は野球に打ち込みつつも博打の道に踏み込み、阿佐田哲也(色川武大)氏に憧れて小説家を目指したものだった。それがいつからか曇り始め、ラクをしてメシを食らいたいなどと怠け心が「どたま」をもたげ、研究者になりゃあ大学に居座れるだの、編集者なら食うにこまらんだろう…と逃げを打ち続けた。
全くもって恥ずかしい限り。当時の作品の未熟さよりも、今の自分の醜さこそが恥ずかしい。
作品の見難さよりも心根の醜悪さ(見難さ)が酷いというわけです。
説明しないといけない洒落はいかんですね。
『三索輪廻』なんて作品名の原稿も出てきてショック。
博徒の真似事をしていた頃のメモ帳なんですけどね。麻雀の竹の「3」を争う攻防を題材にした賭博小説のつもりだったようです。実際にあった話で、現実の世界で実行する分には痛いほどに痺れる展開なんですが、作り物であることが前提の小説の中では全然輝かないなァ。と、今見て確信。地味。酷く地味。活字で読んでいて、次の行へ目が滑るように流れないと駄目だろう。最後の三索を拾い上げ、緑一色を和了するなんて奇跡的な「イカサマ」をコンビと2人でやった時の興奮と言ったらなかったんですが、それを文に出来ない。所詮「思い出日記」で終わってしまいそうで。
『官能小説の話題』
10代の頃の作品で、成年向けの内容の物は17か18の頃にしたためたのではなかったか。
女性優位の社会(そういう星)にやってきた主人公が、女性達の価値観を狂わせる行動をとって行くという作品で、性行為の方法や性器の機能が地球とは異なる為に、性に遅れたその星に新しい文化を与える的な。
【設定】
・女尊男卑社会(M男歓喜な社会からSっ気のある女性が男の価値と男を受け入れて行くとかなんとか)
・その星の男は退化の一途で、性器の能力が地球人に比べて圧倒的に劣っている
・その為に性行為自体が衰退しており、性欲も酷く退化している
・人以外の動物は存在しない(または、クローン技術で必要な分だけ生産される)
野蛮な星、猿の惑星「地球」だからこそ与える事が出来た革命的な快感が星の未来を変えるわけですね。
クローンってのを、今風に部位生成にして、牛肉のサーロインならサーロインだけ幹細胞から生成するから動物の性行為すら記録に残っていない世界とかにしてみて…。いや、元々面白くないから何をしても面白くないだろうけど…。
小説、やってみたいですね。他の小説の書き手さんはサイトとかをどう活用しているのか。気になります。
機会があれば公開したいのですが、やはり抵抗もあるでしょうし。
何より需要もなく、恥をさらすだけではないかと。