ブログを始めた頃に手元にあったので、調子に乗って掲載した同人小説用ページ。それを再度上げてみたいと思います。昔の作品を自分で見る、他人に見られるというのは羞恥プ…ではなく、自身の戒めにも良いかなと思いまして。更新のネタがあまり無いっていうのも事実ですが。毛色の違う物もあっていいだろうと。以下の部分は2005年の自分が書いたものです。
【解説】
2000年頃に書いた小説っぽい。エロ要素がある。当時中学生だったか。
体を壊して賭博場に入り浸り、阿佐田哲也先生の真似事をして文庫本の隅に細々と書きとめていた頃の作品。恥ずかしい。本当に恥ずかしい。
【要約(ネタバレ)】
地球外生命体が地球にやってくる。彼らは最も科学的な水準の遅れた地球を彼らが主宰する「銀河連盟」への加盟を求める為にやってきた。知的生命体同士の覇権争いは、同種同属の殺し合いに発展し、人口及び繁殖力が最も優れた地球人の力を借りるべく、武力行使も辞さない構えで強硬な要求をつきつける。その先遣隊員として地球に降り立った地球外生命体は全て地球で言う「女性」種。彼らの惑星では不完全な種族たる雄が自然消滅してしまったのだという。雌雄同体の彼女らは、地球の美的感覚で量っても極めて美しく、その挙止動作はいちいち官能的であり、清楚で気品を感じさせる。彼女達が言うには、銀河連盟が観測している範囲の知的生命体の発生源は全て一つの惑星から生まれ、その惑星の消滅と共に知的生命体は滅び、散り散りになった星の欠片に付着した僅かな生命体が環境の良い星へと渡り、そこで同じ進化の過程を辿った。その為に皆同様の「ヒューマノイドタイプ」の形をしている。我々と彼女らの起源である聖地「惑星サーマ」跡地に建造中であった銀河連盟の人工惑星を反銀河連盟の勢力によって占拠された事が発端となり、星間戦争へと発展した。この無益な戦争に終止符を打つには、彼女らの星系の人口と同数の人員を貸して欲しいのだという。事実上の植民地化ではあるが、彼女達の科学水準に抗う事など元より叶わず、何より彼女達の容姿と色香にやられて、地球の雄は総崩れ。女性しか存在しない彼女達の文化では異性間交配はとうの昔に滅び、「性行為」をもって子を成すというシステムが存在しない。彼女らの多くは「性行為」の素晴らしさを認識し、地球人の男とパートナーになる者も多かった。結婚なる文化も彼女たちにとっては新鮮で、一種の流行となり、彼女達の母星への婚約ツアー(事実上の徴兵)も100や200程度ではなく行われた。この為に地球の女性は猿人として扱われ、人としての価値がほぼ消失。
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という、調子に乗っていた女性が痛い目に遭うというアンチテーゼが入った中二妄想全開の作品でした。主人公が居ないんですよね。この作品。ずっと遠くの方から眺めているレポートって感じで、誰それが苦しんだり、悩んだりって心象表現に特化しない。なもんで、キャラの性格やらなにやらが全く決まってない。「地球人Aと異星人Aの交配のシーン」みたいな、遠くから覗いてる感じ。失敗作だと思いますが、意欲作として受け取ってください。
挿絵におっぱいの大きい大人の女性を描こうと思って、少し練習した覚えがあります。小説家なのか漫画家なのかはっきりすべきです。体を壊して野球の夢絶たれた直後でしたし、仕方ありませんが。あの頃から自分はずっと抜け殻です。
【書き出し】
地球より700億光年―水と緑の惑星より遥か彼方。ハワイに設置されている「すばる望遠鏡」でも到底捉える事の叶わない星系。彼らを差す言葉はまだ無い為、便宜的にλ(ラムダ)星系人とする。彼らの科学的水準は自らの衛星すら開発できない地球人のそれを大きく上回り、比較対象にすらならない。尚且つ、彼らは地球人の可視光線域を超える範囲の光を反射する性質の為、我々には視覚的に認知するのは難しい。彼らは複数の知的生命体で結成した『銀河連盟』への加盟と、それに関する条約への批准を求め…