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新聞3社の共同サイト発足と若者バッシング

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インターネット白書2006新聞3社が共同でサイトを開くそうですが、その主たる因子として、
「若者の活字離れ」を挙げてました。日本で一番テレビを見るのは高齢者、ラジオを聴くのは高齢者、インターネット白書によれば、一番ネットを使っているのは20代の若者と50代だそうです。若者はそもそも成長の過程でネットの恩恵を受けてきてるんですから使って当然。スキルも同時に習得してきてますからね。
(画像はインターネット白書2006の61頁)


しかし、肝要なのは50代のネット時間が20代とほぼ同じだという事。
ハッキリ言うべきなんで言っておきます。
若者が活字も読まないバカになったんじゃなくて、
購読者が「新聞なんて情報源として利用価値が低い」と判断したにすぎない。
自らに非があるのに認めない官僚体質で、どうして改革が出来ようか。
どうして政府を責められようか。

面白さ、手軽さ、速さに加え、最近では正確さや新聞にはないオリジナリティまで追加され始めたネット。ブログの情報の方がタダで、しかも、広告や支持者などの影響を受けにくい中立に位置している場合が多いから信用に足る。

人間は自分にとって心地のいい言論を求める生物であるようですから、私のようなおっぱっぴーな言論を好む方もおられる。好きなものだけを食べる偏食はいけないことですが、大衆にとってそこまで考えをめぐらせる時間など無いわけで。

細分化された好みに合わせた言論をネット上からみつけて食す。このスタイルが形成されたため、図体のデカい新聞の価値が低下している。組織だった調査はブロガーには出来ないが、細々とした新聞社に出来ない調査をブロガーは出来る。

私の知り合いのように地域のマンホール図鑑を作ったりってのは新聞社じゃ出来ないわけですよw


補足ですが、20代と60代のインターネット利用時間の分布はよく似ており、これを見ると60代男性のおよそ半数が3時間以上インターネットを利用すると答えています。5~8時間利用すると答えた人も17.7%存在します。ここから分かる事は、時間がある年代がネットを利用している時間が長いということ。余暇をそっくりそのままネットに投じているという事です。つまり、新聞離れは世代間で進行しているのではなく、全国民的に進んでいるという事。このことからも若者が云々という狭小な問題ではなく、国民が新聞を捨てたと言うべきであると言えます。

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