ドットゲームがもっと増えるべきだろう。ドットワークが良いゲーム=良ゲーなのは、面倒で高額で地道な作業に挑める強いこだわりがあるため。そういう妥協の無さが今のゲームには欲しい。だからこそ、やるべきゲームや仕事がまだ山積していても「コロぱた」などを買うわけで。
「スーパーストリートファイター2X」を未だにやっていますし、
「ストリートファイター3 3rd STRIKE」も遊んでいます。
特に3rdにはドットワークへの執念を感じる。春麗のドット、エレナのドットを上手く描く為に納期を大幅に遅らせ、その間他のスタッフが暇だったからオマケで作ったキャラが居たり、鬼気迫る気迫があのゲームには乗っている。
また、ドットゲームを支持するのには他にも理由があり、シンプルであるということが挙げられる。ともすれば、奇をてらおうとして難解なシステムや煩雑なインターフェイスを用意する。私は、ゲームは究極的に1レバー(十字キー)1ボタンで良いと考えている。しかし、それではあまりにもやれる事が少ないのでボタンを増やす。そのボタンの増やし方が問題で、不必要なボタンがあるが為に不必要なシステムを盛り込もうとするクリエイターが多い。4つボタンがあったなら、4つ別々の操作をさせなければならないか。攻撃ボタンとジャンプボタンの2つで良いだろうに。
それまでのゲームと「差別化」しようとしている時点で、何かの真似をしている、改悪でしかないかもしれない。そういう発想は出てこないのだろうか。1レバー6ボタン。ストリートファイター2と全く同じシステムで、同じ土俵で戦ってみたらどうか。
何というか、最近のゲームは格闘ゲームに限らず、先ず逃げる事から始まっているように思う。大作、名作から距離を置く(差別化)、という体のパクリでしかない。消費者はゲームに面白さを求めているわけで、「○○のパクリだから面白くない」等と言うのは腐れオタクだけだ。そういった連中は必ず業界を駄目にするので、任天堂のように堂々と無視をすれば良い。
堂々とパクっちまえば良い。その中で徹底的にゲームを練り込んで、パクり元より面白くすれば良い。それをハナから出来ないだとか言って逃げてるわけだから、パクりよりも劣る製品(バッタモン)が出てくるに決まってる。
シレンはトルネコのパクリ!FFはドラクエのパクリ!
言わないだろう。全ての格ゲーはスト2のパクリ!
全てのシューティングはインベーダーの…一部の狂信者が大暴れします。
そうです、面白ければ良い。一本立ちすれば良い。させられるかどうか
だ。
何となく仕様書通りに出来ました。ではハナシにならない。
テストプレイヤーが入り、何度も工程を戻して作って初めて完成となる。
洋ゲーだって全然斬新な事をしているわけじゃない。基本に忠実に作ってきた結果、効率化や発展が起こっただけで、着想が素晴らしい!なんてゲームは日本同様に稀。
今の状況を見ていると、豆腐を思い起こす。
日本の豆腐は「にがり」という俗称の「凝固剤」を使っている。
「塩化マグネシウム=にがり」というのは果てしなく過去の話。
本来の製法に比べて数倍、十数倍も豆腐を作ることが出来る「凝固剤」の存在は、言い換えれば薬と水と少しの大豆で作られた何かであって、今の日本ではそれが豆腐という事になっている。しかし、一時期(今もかもしれませんが)アメリカで豆腐ブームが起こった時は、従来の製法で真面目に濃い豆乳から豆腐を作った。豆の味がする濃厚な豆腐を知っているアメリカ人からすれば、日本の豆腐の淡白さは驚きだったろう。
物の価値を判断するのに、他人、特に外国人に言われなければ分からない日本人は、ドットという職人芸を筆頭にあらゆる技術を忘れてきた。効率重視でやるばかりに、物の味も分からん人間を量産し、遂には彼らにも飽きられた。騙し騙し質を下げてきた結果、元の質に戻す、元のビジネスモデルには戻せないほどにクリエイターも劣化した。これから出てくるクリエイターは水豆腐で育った輩なのだから、一層その傾向は強まるだろう。
真面目にやらなかったツケと思えばいい。日本人の美徳はどうした。
「品格」ブームとか言った割には。国粋主義者に怒鳴られてくれば良いと思う。
いや、ゲームという文化、技術、歴史に裏付けられた日本を愛し、ゲーム国家復興の可能性を信じているのだから、この場合は自身が国粋主義者かな。