マクドナルドがメニューを辞めて、1月ほど経ちましたか。
皆さんもそろそろ慣れましたか?私は田舎暮らしなので、かれこれ1年以上行っておりません。
マックポークがなくなったということでして。
マック唯一の良心と思っていたので、ますます足が遠のくでしょう。
オタクの胃袋を満たしてきたマック。そのメニューが廃されて、多くの不都合が
起きたことでしょう。現場の混乱や、注文される商品の変化、そしてなにより、
7.2%もの減収(前年月)。これは大きい。
客数は増えたといっていますが、メニューがなくなったという事象の確認需要でしょうから、
11月以降はますます酷いことになるのではないかと思います。
メニューを撤廃することで、客の回転率を上げ、100円マックを買わせないことで、
客単価を上げるということなのでしょうが、そうは問屋がおろしません。
こういうことをすると、情報のはやいユーザー、つまりは所得のある中間層は、
メニューがないなんて面倒だ、もう行かないや。となる。
一方で、情報の遅いユーザーは、そんなことも関係なしにやってくる。
結果、客筋が悪くなり、我慢してきていた中間層ユーザーも店にこなくなる。
マックは、洗剤や歯磨き粉と同じで、どれを買っても効果はほぼ同じ。
目的は果たせる商品です。ハンバーガーなら胃袋が満たせればよい。
洗剤や歯磨き粉は、汚れが落ちればよいというふうに。
そんな中で、価格や味といった付帯要素で買う商品を決めるわけですが、
一度決めてしまえばそうそう買い替えることのない商品でもあるわけです。
マックからモスに移れば、モスでいい。ということになりかねない。
これは大失策でしょう。離れた客を呼び戻すのは、マックを知らない客を連れてくるより
難しいのですから。責任問題になることは間違いありません。
安易な効率化を推し進めた結果、手の施し用のない失敗を引き起こす。
これは往々にしてありえることです。裸の王様が経営者になれば、必ずありうることです。
この問題に対しブレーキを踏むことができなかったのは、組織としての失策です。
トライ&エラーは経営の上で大切ですが、やってはいけないトライもあります。
今回の一件、ド素人でもわかるようなことができなかったのですから、この組織は大概です。
近年の大企業は、営業しない方が損をしないというものが多過ぎる。
間抜けほど経営者になってしまう組織の在り方は、日本を土壌から改良しなければ
治らない致命的な病なのかもしれません。
『わたしのせれくしょん』