『SQUID GIRL』日本であれば『侵略!イカ娘』ですが、北米版はこんな感じです。
(正式名称「SQUID GIRL SEASON ONE COMPLETE COLLECTION」)
てっきり「INVADER」とか書いてあると思ったんですが、全然そのようなこともなく。
このBDのすごいところは、なんといってもディスク2枚で12話入り。
DVDと異なりBDはリージョンが3種類(DVDは6種)で、南北アメリカ、台湾、韓国等は
日本と同じリージョンで、データの方式も同じ(であることが多い)ですので、
問題なく再生することが可能なのです。
【はじめに愚痴のようなものを】
流行もののアニメを見ない私がどうして全話入りBDなぞを買ってしまったのか。
ひとつには安いということがありますが(アメリカでは30~40ドルだそうです)、
もうひとつには、国内のアニメ産業が一部のアニメマニアから搾取することで成立して
いるという、いびつな構造であることが挙げられます。
本来、エンターテインメントは公平負担であるべきだというのが私の考えで、
コンテンツを楽しむための対価を払わずに済む場合は、スポンサーによる広告料でまかなえ
なければならないと考えております。つまりは、まかなえないならアニメ作るな、と。
公平負担でないならば、本来費用を払って視聴する人間もバカバカしくなるというもの。
ましてや地デジのこのご時世、録画してしまえば、DVDなんで汚い映像を、
マニアが許すわけもない。好きだからこそ、金を払いたくないなんて逆転現象まで起こる始末。
放送から数ヶ月も経ってから1巻がリリースされるなど、熱が冷めてしまってから、
制作費を回収しようとするアニメ業界のやり方は、そろそろ限界があるだろうと思います。
リテイク前提の制作など、まともな大人の社会では許されませんよ。
【本題】
海外のBDを購入する際にチェックすべきは、リージョン、映像方式、日本語音声の有無、
字幕表示のオンオフ切り替えの有無です。もちろん、画質や収録話数も重要ですが、
画質に関しては買ってみるまでわかりません。ディスクのプレスも海外ですから、
日本のメーカーのような高級品、最高の環境でのプレスではないかもしれません。
が、これはもうバクチですので。ネットで調べるなり、諦めてバクチなりは自己責任で。
こちらが北米版イカ娘のパッケージ裏です。一番はじめに3バカが載ってるんですよ。
背景が星条旗のカットだからですか。説明文と噛み合ってない気がするんですが。
まあですね、愚かな人類がどうのからはじまって、イカ娘は人類を制服できるのか!
で終わる感じです。1つのトールケースに日本では6巻分に相当する情報を盛り込むのは
厳しいですよね。そりゃあね。
パッケージの裏だけ見ていると、B級パニックホラー映画のソレですよ。海外の。
全米が泣いたとかいわれもせず、輸出もされないたぐいの。
キラートマトとかキラーコ◯ドームみたいな。後者はドイツ映画だっけ。
ディスクも簡素なつくりです。ピクチャーレーベルですが、パッケージの表面同様、
流用ですよね。版権だけ安く買いたたき、翻訳して販売というのが基本ですから
仕方ありませんが、やはりですね、一番ほめるべきはイカ娘のロゴでしょう。
よくできていますよ。なかなか雰囲気がありますし、愛らしい。
日本のロゴを参考に、なんとかかんとか、やり遂げた感じがあっていいですね。
そしてなによりも重要な映像まわりに関してですが、画質的には問題なし。
十分視聴に耐える品質ですし、日本語、英語音声切り替え有、英語字幕表示、非表示有。
どんなに安価でも、英語字幕はいらない!という方は多いでしょうから、念のため。
英語音声も割と頑張ってますよ。ロシアの吹き替えなんて、男も女もすべて男一人とかね、
あるらしいしね。ええ、割と、ですよ。イカ娘のために頑張って声の可愛い子を
見つけてきたんでしょうね。それ以外は力つきたようですけどね。
アメリカ人のミドル、ハイティーンの女性の声=日本人の28くらいの声ですんでね。
ここばかりはいかんともしがたいといいますか。
日本でも輸入を代行している店があり、市価はアメリカ+1000円くらいのようです。
お買い求めになられるのも一興かと存じます。
アメリカの友人曰く、日本のイカ娘BDが3000枚程度しか売れていないと聞くや、
アメリカの方が売れてるんじゃない?とのこと。確かに価格の壁はありますが、
さりとて向こうには文化と言語の壁があるわけで、いやはや、日本のアニメ、
どうにかせんとイカんね、こりゃ。