アキバレビュー

翻訳マンガの逆輸入と作品賞についてのメモ

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英語が似合うマンガというものがあります。SGT.FROG(ケロロ軍曹)などは
その代表的な作品ではないでしょうか。本作は元々日本市場の読者向けに作ら
れており、日本でしか通用しないローカルネタが満載なのですが、どういうわ
けか海外でも大変な人気となっておりまして、DVDの売り上げも好調と聞き及
んでいます。日本語で読むからこそのおもしろさがあることは事実ですが、個
人的に可能性を感じているのが、翻訳マンガの逆輸入なんです。


日本の大手出版社のマンガは英語翻訳され、数ヶ月から1年遅れで北米など
で販売されているのですが、そこには英語にする際に工夫が見られます。
日本的表現をどのように伝えるかはもちろん、画面を汚さない範囲で写植す
る配慮。そしてなにより、手書き風フォントによる吹き出し内の台詞書きが
実にアメリカです。アメコミの台詞は手書き(風フォント)ですものね。 

台詞が後から切り貼りされる日本とはことなり、絵の一部になっている。
だからこそ画面の邪魔にならないし、一体感が出る。一方で日本のマンガは
台詞が邪魔をすることを計算に入れて描かれているわけで、なかなかどうし
て、この辺に国民性といいますか、各国のマンガの進化の差が見られます。

マンガ先進国日本といえど、他国のマンガに一切見所がないというわけでは
ないはずです。他国は日本に追いつき、追い越せで構いませんが、日本は目
指す場所がない。だからといって現在の環境や地位に安住していては、この
時代の奔流に弾き出されかねません。現にアメリカや韓国では日本の漫画家
を超えるオタク絵描きが存在しており、一部は逆輸入されているわけですか
ら、その素地、才能は無視することはできません。

海外のマンガフリークは、日本語を学んでまでマンガを読みます。また、翻
訳されるのを心待ちにしている。そんな彼らが読み、育った作品を知ること
が、これからも世界の最先端に立ち続けるために必要なのではないかと思う
わけです。

【大蛇足】
とはいえ、このケロロ軍曹、日本では小学館漫画大賞の児童向け部門を受賞
しておりましてね。ええ、皆さんも異論はあろうかと思います。わかるはず
がないですからね。各種パロディが。しかし、その点をふまえてなのか、少
女の下着姿等が掲載されているからなのか、英語版の対象年齢は13歳以上と
なっておりまして。日本のお偉方がダメなのか、海外が性に厳しいのかはさ
ておいても、クールジャパンっつってんだったらもうちょっとさ。小学館っ
て漫画出してんのにさって気分にはなりますよね。それとも、角川に大賞や
りたくないんですか。そっスか。

【ケロロ軍曹&同年(第50回)小学館漫画大賞受賞作品】
 




こうして見ますと、ケロロにやるのがシャクで、小学館からでんぢゃらすじー
さんを出したように見えますね。あと、こち亀、BLEACHも集英社ではありま
すが、元は同じ一ツ橋グループなわけで、ジャンプとサンデーは兄弟誌みたい
なモンなんですわ。また、この年は過去最多の8作品が大賞に選ばれまして、
ゴルゴ13なんかもこの年に受賞。それぞれの受賞作を見ていると、小学館関係
にオマケで他社の漫画を受賞させている感じで、まあ、自前の大賞ですからね。
そらそうなりますかねというところ。文学賞もそうですが、こういうモンはや
る側の論理で動きますからね。話半分でいかんといけんですよ。 

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