ポイントが多すぎて批判しきれないw
なんていう声もちらほら(&私もそうですが)聞かれる『嫌オタク流』私の周囲ではあまりにもな内容で憤慨し、読了できない方。内容は気になるけど買うほどのモンじゃない。又は、買ってやる気にならない方が多いようですね。
どのような本にも趣旨、論旨があるものです。相手がオタクを論じるならば我々がこの本を論じても問題ないだろう。ということで、早速第1クウォーターいってみましょうかw
さて、逐一叩くというのは本を書くのよりも骨が折れそうですね。元よりこの本は対談録ですから、勝手気ままに喋るのと、それについて考察するのでは消費エネルギーが違ってくるのは当然でしょうがw
先ず最初に。私は第二世代オタです。といっても分からないでしょうから、独自の区分を表記します。
戦後から萌えオタ登場までが第一世代、萌えオタが第二世代、そしてオタクブームに乗ってやってきた直近のオタが第三世代です。
この本に出てくるのは、非オタ2人と第一世代のオタ2人です。そのせいで、オタク擁護派の意見も少しズレているような気がするんですよね。終始的をかすめるような発言が続き、非オタが暴れだして終了。といった感じです。
文中より抜粋となると意味が通じなくなるので、趣旨を私が汲み、主語等を補って列挙します。
◆オタクは学校の勉強が出来ると思われたい人達
全国統一オタク検定試験についての会話で出てきたものです。
知っている方もいるでしょう。次の中で素数はいくつ?とかいうあの検定です。
私個人としましては、あの検定は検定ではない。と考えています。
古いオタクに焦点を当てていますし、オタクでも何でもない人間の為の問題が出題されているからです。
◆オタクはアホでマヌケで社会のクズ、人種や女を差別する豚野郎。口先だけの人間
残念ながら、一切論拠がありません。韓国バッシングの元となった『嫌韓流』を読んで右傾化したオタは全て社会のクズと位置づけられております。
そんな事を言ったら、「嫌オタク流」などといった本を出版し、オタバッシングしているあなた方も十分傾向しております。つまり、この発言では自分も社会のクズとされる可能性があり、オタクを叩く要素になりえません。
◆オタクは団結して間違った方向に進み、全滅しろ
これは完全に感情の高ぶりにかまけての発言ですね。
◆オタクはホモと一緒で迫害されるのが好きな人間
先ず、ホモとマゾヒズムは違います。それでいて、完全な同性愛者への偏見ですね。いくらオタクが市民権(人権)を得るのがシャクに触るからといっても、この発言は完全に人権侵害に当たるのではないでしょうか?
オタクを叩く本なんですから、オタクを苛めるのは構いません。しかし、他の人たちに迷惑をかけるのはいかがなものかと。
◆オタク選民意識の源流
という小見出しがついている部分がありますが、そこで行われているのはSF小説談議という罠。一切源流に触れていないと言えるでしょう。大体、SF小説だって、好きな人の中にはSFオタクって人もいるわけで。必死にSF小説を語っている辺り、最も嫌オタである中原昌也氏も十分オタクの要素を秘めています。
結局、無自覚オタが、オレはオタじゃない!お前らオタと一緒にするな!と叫ぶ本みたいです。
【関連記事】選民意識についての考察
◆萌え絵は頭ばかり大きくてアリンコにしか見えない
萌え絵を脳内変換する機能を持たない方特有の批判ですね。頭が大きいんじゃなく、オシリが大きいんでしょ?アリは。とあげ足を取ってみたりw
分からないなら分からないでいいじゃないですか。それなのに何故分かろうとも思わないのに首を突っ込むんでしょうかね~?
また、萌え絵のような人間に整形しそいつとセックスしろ。俺がそれを見る。やら、皆が萌え絵のようなスタイルに整形して死んでしまえばいいといったような発言もありました。
死んでしまえ!という言葉が良く出るのはDQNによくありますよね。語彙数が足りないが為に、最高の罵倒語「死」を乱発するというパターン。
◆少女を殺害、ダンボールに詰める
この事件に関連し、オタクの犯行であることを前提に発言されています。まして、ダンボールに20分で詰めたんだから梱包エリートだ!などという不謹慎な発言が相次ぎます。遺族の気持ち等を考えれないんでしょうか?考えれないなら、オタクの曖昧な気持ちなどわかるはずもないのですが。
◆今のオタクは恵まれている
オタクでもない人達が何故恵まれているかどうかを判断しきれるのかが疑問です。
あと、オタクはどこかに島を作ってそこに押し込めろといった発言がありました。既にアキバ等に押し込められてるんですがねえ。
また、オタク代表なんであろう海猫沢めろん氏はオタク=ひきこもり=ニートという観念にとりつかれているご様子。すでにオタクの定義自体が古いんですよね。その観念で本を書けば、的外れになるのもやむおえないといったところでしょうか。
【関連記事】下流社会はオタクのせい?
と、先ずは、最初の50ページ分から特に目に付いた部分を抜粋してみました。残念ながらこの本では真剣にオタクを捉え、バッシングしようという意識は感じられません。ただ気に入らないから文句を言ってやろう。
といったような流れです。これは単なる毛嫌いですね。誰でも単純に出来る差別の第一歩。
日本人だから、韓国人だから、肌が黄色いから、黒いから、オタだから…。
そこには蔑視される理由は存在しません。
私は別に博愛主義者でも人権活動家でもありませんが、さすがにこの理由無き攻撃は耐えられませんね。
書いていて悲しくなってきますが、気が向いたら第二クウォーターもやるかもしれません。
疲れただろ?ちょっと休みなって方は是非ワンクリを~。
人気ブログランキング ←ぽちっと押して下さると、狂喜乱舞します
現在TBはTBスパム対策で、リンクのある方のみとなっております。申し訳ありません~。