最近トンデモ本が出回ってイロイロと大変ですね。そこで、今回は、そんなトンデモ本を批判するためのアイデアが盛り込まれている本を幾つか紹介してみたいなと思います。これで皆さんもトンデモ批判の専門家になれるやも?w
しょっちゅう書いていますが、本や研究発表の場では、過度に着飾ったグラフや表など、統計から生み出されたアイテムが使われます。
それらは、視覚的に分かりやすいという利点を最大限に活かして、自分の主張がいかに正しいかを示すのにもってこいなのです。そこで多くのトンデモ屋といいますか、悲観論者や社会学者、心理学者、精神科医は統計マジックを利用するのです。
そんな統計マジックを見抜くための知識をくれる本が
◆『統計でウソをつく法』(ブルーバックス:ダレル・ハフ著)
です。
次に紹介するのは
◆『「超」文章法』(中公新書:野口 悠紀雄著)
です。
この本は作家としてのノウハウが書かれています。いかに読み手を納得させるかという部分は、逆手にとればトンデモ本の牙城を崩すのに使えます。私が「~だと思う」というような感想文調の書き方の本は信用できない。と自信を持てるようになった本でもあります。
次は、
◆『「あたりまえ」を疑う社会学』(光文社新書:好井裕明著)
この本は最近出たばかりなのですが、以前から私がやろうと目論んでいた事をやってくれています。世論調査なんてこんなモンだよ。って感じられるでしょう。
また、よく似た方向性の本として、
◆『「社会調査」のウソ』(文春新書:谷岡一郎著)
こちらの方はメディアリテラシー専門なので、メディア嫌いの方は面白いかもしれません。個人的にこちらの方が好きですw
心理、心理と言いますがねえ・・・
◆『図解雑学 犯罪心理学』(ナツメ社:細江達郎著)
これを読めば、メディアやテレビに出てくる心理学者が、心理学という学問からかけ離れた発言をしている事が良く分かります。心理学って言われれば、知らない人間はトンデモ理論でも正しいのかなあと感じてしまうもの。
そういった権威をまとって人心を掌握しようとしているトンデモ学者が、単なるオモシロオジサンに見えてきますw
他に、
◆『詭弁論理学』(中公新書:野崎昭弘著)
◆『理科系の作文技術』(中公新書:木下是雄)
なども有用でしょう。ちなみに理科系の作文技術は、理系の論文の書き方を主に扱っています。そこで私が思いついたことなんですが、
理系の論文は通常、
調査・研究→データ収集→論文作成
という道筋を辿りますが、ゲーム脳などの本を見る限り、
仮定→データ収集→論文作成
となっている。
文系の論文、特に社会系は、まず考え(仮定)があってその学説を確固たるものにするために研究を進めますが、理系でそれをやってしまうと、捏造に近い論文が完成してしまう。
理系の論文のあるべき姿は、「研究の結果報告書」であって、
自分の「学説の正しさを証明する術」ではない。ということです。
自分の気に入らないデータを無視、もしくは測定しないでいては万全な論文は(理系では)完成しない。しかし、そんな穴だらけの論文でも一般人が見れば、立派な研究著作に見えてしまう。そして、それが支持される事になる。
脳が~とか精神が・・・と言われれば何も言えなくなる一般人を更に信じさせるには、難解なデータの利用こそが最良の手段。そんなトンデモ研究者は、
「理系の格好をした文系研究者」
なのです。発想が文系なのにも関わらず、理系の手段を用いるから更にタチが悪いんですね。現にゲーム脳の森氏は文学修士でしょう。
と、言ったところで閑話休題。今、私も文系的発想で持論の証明を計ったわけです。
持論とは、「理系を履き違えた文系人間のせいでトンデモが起こる」というもの
それを示すためにトンデモ第一人者の名前と経歴を持ってくる。
文系の研究とは大体いつもこんな風に持論という仮定を膨らますものなんです。ですから、理系の体裁をとった文系本はソコソコの確率でトンデモと思っても問題ないでしょうw
今回は本についての記事ですが、いかがだったでしょうか?これでトンデモ本をみなさんが論破してくれる事を願ってやみませんw
一部を除いて何れの本も古本屋に行けば100円~という低価格で購入可能ですのでヒマなときにどうぞ!
機会があれば読んでみるかなって方は是非ワンクリを~。
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