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子供の教育について

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シリーズ 学力低下が叫ばれている昨今。実はこの論争1970年頃からあったんです。もっと言えば、戦後教育はレベルが下がった。と言われていたので1950年頃からと言えなくもないですね。最近は若者へのバッシングも相まって加速度を増している論争の最たるものですね。


若者派の大人も居ます。しかし、その大人は的を射た反論を反若者派に対して行えていない。また逆も然り。互いに本当の若者像を捉え切れておらず、若者の立場からすれば、仮想の若者について議論を行い、更にそれがかみ合っていないように感じられてしまいます。まるで今のオタ文化論者みたいですね。


以下時事通信社より引用
国立教育政策研究所教育課程研究センターは14日、国語と算数・数学について、小中学生の総合的な学力状況を把握するため、苦手な分野に照準を合わせてテストした初の「特定の課題に関する調査」結果をまとめた。国語学習で多様な機会に文章を書かせる指導の必要性など、多くの課題が浮き彫りになった。

なんだそりゃ。それ、税金いる?というのが私の率直な感想です。どうせ日本の作文教育なんて、
「いつぅどこでぇだれがぁどうした?」
なんていうもの。コレをやっている間は論理思考なんて身に付かないと思うんですよ。諸外国の教育では論理的にまとめる方法を教えてくれますが、日本はとにかく書きなさい。と言われて終了。

大学でもレポートの書き方を教えていませんし、日本では論理的な文章力は育ちにくい土壌があるようですね。私は別に論理的な書き方じゃなくてもいいと思います。作文なんですから。文を作るという行為は何も論文作成だけじゃありません。文学作品もあるでしょう。多少文体が乱れた悪文の方が文学作品では味があったりしますし。


日本語は英語に比べて論文を書くのに向いていないんですから。無理に論理的に書かせるのは辛い事でしょう。結論を最後に持ってくる。否定を最後に持ってくる。曖昧な表現や感情の表現が豊富でついつい使ってしまう。または使わないと文の座りが悪い。この日本語を普段使っている中でどうして世界が求める論理思考が身に付くでしょうか。学校も普段でも身に付かないものは諦めて自分の土俵で相撲をとるのもいいのではないんでしょうか。論文を書く人間はそれに特化した指導を受ければ済むだけのことですし。


全員に書かせようとするのは難しいでしょう。それは日本語の体系やら概念をを打ち壊す事になるかもしれませんからね。そういうの嫌いなんじゃないですか?お年寄りの皆さんは。


大体、多くの問題が浮き彫りに~なんて言ってますが、どれ程のデータと比較したんだろう。と思って調べたところ、今回が初めてだそうで。諸外国と比べたのかな?と思って調べたんですが、どうも諸外国はそんな調査をしていないようです。


つまり、何にも比較するデータが無いのに問題が浮き彫りにって言ってるわけですね。明らかに今の若者はバカという思い込みが成せるワザですね。


現在の社会では、人間の能力が多元化しています。 子供の能力も、学校教育の枠から外れた部分で育っている可能性だってある。なのに、紋切り型で比較しても始まらないのではないかと。


ところで、日本人はスタートラインが全員同じだという精神社会主義信奉者が多いですよね。絶対ありえないでしょう。顔も違えば背も違う。にもかかわらず、頭のよさは同じという方がおかしくないでしょうか。私は以前からそう思っております。

同様の教育を受けても差は出ます。それを何でもかんでも努力が足りないとか、気合が足りないとかそういった精神論に持っていこうとする。殆どの親が小学校英語教育必修化に賛成するのも、習えばウチの子は出来ると思っているから。

きっと、学力差は拡大するでしょうね。私はヒネておりますので、
「あなたもやれば出来る」
という言葉が嫌いです。コレは全ての人間の能力が同じであることが前提ですのでね。他人に出来て自分に出来ないのは単に努力だけでは語れない部分もあるでしょう。

また、努力をするにも子供によって努力の効果がバラバラです。ある子供は1時間で習得できることを別の子は3時間かかりました。となれば、単純に3倍の努力を一生していかなければならない。 仮に前者をA君、後者をB君とした場合、A君は1時間で済ましたあと、2時間遊べば3時間頑張ったB君と同じ学力ですが、A君も3時間やった場合はどうします?B君は9時間やりますか?

極端な話ですがね。これが現実だと思います。
賢い親の子供や金持ちの親の子供は、ただでさえアドバンテージがあるわけですから、スタートラインが同じなんてありえませんよね。 賢い親なら子供特有の「なんで?」という質問に明確に答えていくことで子供の基礎知識をどんどん向上させることができるでしょうし、お金持ちの親なら子供が求めれば不自由なく勉強させてあげることが出来る。

親は現実を直視していませんよね。まるで自分は死なないかのように子供達に夢を吹き込む先生と同じです。幾ら頑張っても死んでしまえば何もかも無意味。死後の世界に稼いだ金は持っていけないから頑張っても仕方ないぞ。なんて言う先生はいませんが。不運にも事故死なんて事もありえますし。それが現実ですからね。

現実をしっかりと捉えてこそ対応策が練れるわけです。親の脳内にこそバーチャルが存在している気がしてなりません。



親の中にこそバーチャルがあるのかもって方は是非ワンクリを~。
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