今回は趣向を変えまして、家庭用スロット(家スロ)に関する情報をお届けします。何度か足をお運びになられた方にとって、私が2次元好きなのは周知の事実かと思われますが、萌えスロと呼ばれる機種を導入するまでに至りましたのでご報告。スロットをするだけでクズ呼ばわりしたり、萌えスロをする人間だけクズ呼ばわりしたり、何かと差別が見られて興味深い世界でもあります。
【はじめにの前に】
スロットをする人をスロッターと呼ぶそうです。確かに人間的に欠陥がある人も居ますが、
「スロット=クズのやるもの」と考えるのは早計だと私は考えます。
また、スロッターの中には萌えスロ(萌え要素の入ったパチスロ機)を打つ人間をキチ○イ扱いしたりする人も少なからず居ます。また逆に、萌えスロ以外を打つ人間をバカにする人間も居ます。この一方的な線引きによる差別の構図は、「オタク=犯罪者予備軍」と何ら変わりません。自分まではセーフで、この先はアウトなんてつまらないプライドを持つ事自体が人間の限界を生み出している。そんな考え方を捨ててしまえばもっと様々な物事を受け入れて楽しめるのに。
※大人になると感受性が鈍化すると一般的に言われますが、この差別の方程式こそが感受性鈍化の要因なのではないかと私は考えています。
【はじめに】
家庭でパチスロ機を楽しもうと考えた時、重視すべき事が幾つかございます。
・本当にその機種は欲しいか、自分に向いているか
・設置場所
・騒音問題
・購入するお店
とりあえず、この4つを主軸に考えていく事にしましょう。
・本当にその機種は欲しいか、自分に向いているか
まず、本当にその機種が欲しいかどうかです。私の個人的見解ですが、家スロ導入に向いている人と向いていない人が存在し、向いている人とはスロッターではなくゲーマーだと考えています。ここでのスロッターの定義は、いわゆるギャンブルが目的でスロットをする人の事です。ゲーマーは、スロットを遊ぶ事が主たる目的であり、演出を楽しんだり攻略をビデオゲームの延長のように捉えている人の事を指す事とします。
ですから、(私はパチンコ店に殆ど行った事がないので分かりかねますが)ホールで勝ったからこの機種が欲しい。などという気持ちで導入してはいけません。欲しいゲームソフトや、DVDを買うような気持ちで導入することが望ましいのです。なぜなら、家スロはどれだけ遊んでも儲かりません。疲れるだけです。スロッターの場合、儲からないからつまらない(不毛な行為である)から始まり、すぐに飽きがきてしまう。
飽きというのは恐らく私のような「リオタソハァハァ」とか言ってる人間にも必ず来るでしょう。インテリアとしてそこに置いてあるだけで満足とか、その機種で遊べるだけで満足。といった人間でないと楽しめないと思います。導入するのはスロット収集家、即ちコレクター等のオタク気質の人のみにすべきなのかもしれません。
アナタがどちらの人間なのか十分に吟味してからお買い求め下さい。
また、演出の豊富さや、プレイが作業になっても飽きない要素がある事、音楽の良さも重視すべきです。絶対にやってはいけないのが、出玉性能で選ぶ事。ちょっと考えれば分かることですが、出玉なんて家にある以上無意味です。これは騒音問題の項目でも触れますが、メダルがジャンジャン出てもウルサイだけ。メダルを使わない遊戯方式を選ぶなら尚の事です。これはゲームとして楽しめる要素を重視しなければならない理由でもありますね。
ですから、当たりの軽い(出玉は少ないが当たり易く演出も多目)5号機などはもってこいなのです。
スカイラブや餓狼伝説スペシャルなどはいいかもしれません。両方とも萌えオタ歓喜!な内容の上、それなりに音楽が楽しめる。後者はプレイ中にプレイヤーが関与する要素が多く、ホールでは疲れるわりに儲からないと言われますが、ゲーム機なんですから操作できないと面白くない。らき☆ぱらを聴いて笑えますし。
※私の購入したリオパラは、ヒロイン他のキャラの可愛らしさもさることながら、置鮎さんが声を当てているキャラが居ります。置鮎サイコー!とかそんな思い入れがあると飽きません。
まとめ…次世代ゲームハードを買うつもりで導入しましょう。ゲーム嫌いは買うと損かも
・設置場所について
次に設置場所について考えましょう。設置場所は高さ90㎝、奥行き40㎝、横幅50㎝は確実に取ります。また、40㎏に耐える台も必要。ですが、私は横幅120㎝、耐久負荷100㎏を推奨します。なぜなら、もう一台導入するのが目に見えているからです。
どうしてこんな事を言うのか。先程申し上げましたとおり、家スロに向いているのはゲーマーでありオタクです。向いてない人はスグに手放してしまうか、納屋に放り込んでしまうでしょう。家スロを楽しめる人(コレクター)が次の台に食指が動くのは必然。数ヶ月のうちにもう一台。という事になりかねません。また、複数台あると飽きるのも遅くなります。
私は秋葉原のゲームセンターでスロットを楽しみ、自分で導入しようと思ったわけですが、数十台のスロットの内めぼしい数台をローテーションで遊んでいるうちに1つの考えに達しました。3台好きな台があれば、1年は楽しめると。PS2等で出ているパチスロシミュレーションソフトは移植度の低さや実機と違ってコントローラーをつつき回すだけで5000円もする。このことから考えれば、10000円以下で取引される4号機※や、少々高くても最新の機種である5号機を買った方がお得なのではないか。
※4号機とは現在稼働中の5号機の前の機種の総称で、法律によってホールで稼動してはいけないことなっている。つまり、4号機は現在産業廃棄物同然で、一部のゲームセンターやコレクター以外に買い手が居ないために低価格となっている。
場所は占拠されますが、好きなときに好きなだけ遊べると考えれば安い。お店だと、1ゲーム10円。1日遊べば5000ゲームなんて当たり前。減るばっかりだったと仮定すれば50000円の出費なわけですし。
最新ゲームソフトを奮発して買う~次世代ゲーム機を奮発して買うという価格帯も、あながち無理なものではありませんよね。オタク以外には無理でも、オタクにとっては結構当たり前な世界なのではないかと。
ちなみに私のリオパラは42000円でした。PS3や箱○を買うのと大差ないですね。
まとめ…複数台になること覚悟で設置場所を検討しましょう
(複数台あると知人を交えて遊ぶ事も出来、インテリアとしても格好がつきます)
・騒音問題
気になるのは音です。スロットの音は大きく分けて3種類。演出音、払い出し音、リール音です。
演出に係る音楽や音声は、ホールでも聞き取れるわけですから無茶苦茶大きい。しかし、多くの家庭用スロット機販売店ではボリュームを取り付けてくれますので、対策可能です。付いていなくとも秋葉原ではんだごてと一緒にボリュームを買って、自宅で取り付けることも出来ます。
払い出し音ですが、これはメダルを吐き出す機械の音と、メダルがガチャガチャとぶつかる音を指します。これは、メダルを使わずに遊ぶための器具が販売されておりますので、そちらを使えば対策可能です。メダルの音は非常に大きいものです。どれくらいかと申しますと、携帯電話を最大音量にしてデフォルトの着信音(ピリリリリ・・・というヤツ)を流すのよりも大きい。集合住宅ならピアノ可能物件以外絶対に夜は遊べません。
最後にリール音。これはリールを回すモーターの音です。リールが回るのがスロット機の宿命ならば、これは避けられません。メーカーによってリールの音も様々ですので、静かなゲームセンターなどで聞き比べてみてください。トライアミューズメントタワーを私はひいきにしています。ついでにそこで色んな機種に触れてみるといいでしょう。
また、役物という装置が付いている機種も注意。役物というのは、いわゆる演出ギミックです。今、我々オタを含めて人気の現行機種である新世紀エヴァンゲリオン~まごころを、君に~が分かりやすいのでリンクします。このシャッターが役物です。シャッターが開いたり閉じたりして目を楽しませるわけですが、これが意外とうるさい。スロットの役物についても注意が必要なので、確認しておきましょう。
音もそうですが、打った事が無いスロットは買ってはいけません。外れた時にゲームソフトやマンガと違って、簡単に処分できないからです。この機種なら長く遊べそうだと実際に触って感じるまで購入は控えましょう。
まとめ…ちゃんと実機を打っておきましょう。「打った事が無いけど面白そう」は厳禁!
・購入するお店
初めての方は、楽天などに入っている販社等から買われる事をオススメします。中古パチスロ機は産業廃棄物です。それをわざわざ買い求めるわけですから、商品のメンテナンス状況、汚れや痛み具合、アフターサポートが充実している。などは最重要なんです。産業廃棄物という事は、無価値なゴミということ。値段は様々で、数千円で売るお店もあれば、数万円で売る店もあります。これは中古商材のさだめですね。
高いお店が必ずしもいい状態のスロットを持ってくると思ったら大間違いです。ホールから買い付けを行っている販社が大半ですから、ホールでの稼動状態がそっくりそのまま商品に反映されます。販社は何十台ものパチスロ機を一気に買い付けるので、余程の事が無い限り中古ゲームショップのような
「この商品は金額が付きません・・・」
なんて事は言いません。動けばOKとされてしまうこともあるでしょう。なので、どうしても当たり外れがあります。同じ商品で値段の高い方が質が良いだろう・・・と考えてはいけないという事です。中古商品と向き合うことの多い我々オタクは目利きな方が多いでしょうからあまり言う必要もないかもしれませんね。
中古パチスロ機を販売する販社の情報はまとめサイトなどをご覧下さい。
また、この中古機相場.comを見れば、そのスロットの現在の取引価格(家庭用ではなくホール用)が分かります。家庭用機は、家庭用電源に対応させるためのトランス、音量調節用ボリューム、メダル・・・などのオプションが付くのが普通ですから、この価格+10000円前後とお考え下さい。
また、スロット機はその性質上送料がバカ高くなりがちです。6000円の実機を送ってもらうのに2000円かかる・・・なんてことが起こり得ます。販社ごとに送料が違ったりしますので、販売価格の他に付属品と送料を確認し、検討しましょう。
まとめ…値段については額面通りに受けとってはいけない。しっかり検討しましょう
【最後に】
最近のパチスロは出玉の規制などもあり、いかに面白くするか―ゲーム性の追及を始めたきらいがあります。ゲーム性の追及とは、大当たりを引く度にストーリーが進んでいくような作品や、タイミングよくボタンを押すことで液晶内のキャラクターを制御出来るといった部分に見受けられます。ギャルゲー顔負けのキャラクターの愛らしさもゲームである事を追求した結果なのかもしれません。
テレビゲームと違って、ホールで稼動するスロットに固定客は付き難い。シリーズ化されて、信者が毎度同じ台を内容に関わらずプレイする。なんて事はまだ起きていません。面白さを追求し、固定客を獲得しようとどのメーカーも躍起になっています。それこそFC時代のゲーム業界のように。
何万ゲームもやりこまないと見えないようなプレミア演出や、大当たりを引いた際の快感を一層際立たせる音楽もその一環。家に実機があれば名曲を聴き放題。お店では見ることも叶わないプレミア演出も見放題。月並みですが、分かりやすい利点として挙げておきます。
家庭用パチスロは一万数千円のSFCソフトや、NEOGEOのロムカセットを買ってきた世代にとっては抵抗の無い商品なのかもしれません。
【手前味噌の宣伝】
秋葉原でスロットを試し打ちするなら、秋葉原ゲームセンターwiki辺りで設置機種を確認してみてはどうでしょうか?