ゼークト大将が言ったという証拠は無いのですが、今でも伝えられている格言について少々。最近、自分がこの格言に似た人の分け方をしているような気がして。まあ、知識をひけらかしたいだけとも言いますね。
ハンス・フォン・ゼークト大将だったか。ドイツ軍人。蒼天の拳かなんかに名前が出ていたような。その人の格言が、最近、妙にのしかかる。人との接し方のスタンスが、今も昔もこの人と似ている気がする。
有能な怠け者は指揮官にせよ。有能な働き者は参謀とせよ。
無能な怠け者は連絡将校とし、無能な『働き者』は処刑すべし。
有能な怠け者は、自分がいかに楽をするかを考える。考える力があるから周囲の人間を上手く動かして、最善を尽くすことが出来る。本人は働かなくとも、周りがそれ以上に働くのであれば、それは「怠け」ではない。
有能な働き者は、有能であるが故に何でも自分で出来てしまう。アレもコレも人に任せられない。無能な部下の働きが許せない。ならば、前線には置かない方が無難だ。細々とした作業の多い後方支援が良い。頭がキレるのであるから、参謀として有能な怠け者をサポートするのが良いだろう。
無能な怠け者は一見役に立たないように見えるが、そうではない。純真無垢で、自分の意思を持たない。自ら考え、働く事もしない。無駄な行動をしないのであれば、最低限の行動を上官の手先のようにさせれば良い。
一番問題なのは『無能な働き者』である。この者たちは、自分が阿呆であることに気づかない。自分は絶対的に正しいと信じ込み、時には上官を恨み、自らは同僚とは出来が違うと妄信し、部下を小馬鹿にする。ともすれば組織の破綻に繋がる連中は、処刑する他無いのである。
ゼークト大将の真意はこの辺りにあったのであろうと。
実に的を射ています。組織破綻のカギとなるのは、いつの時代も「行動的な馬鹿」、「身の程知らずの阿呆」だということ。私は身の程知らずの阿呆なので、組織には関わらないことにしています。組織の破綻を引き起こしかねない爆弾人間ですから。
自分で気付けばいいのですが、なかなかそうもいかない。
多くの「無能な働き者」が世の中には溢れている。DQNと呼ばれる者然り。
オタクだってそうじゃないか。限られた人間関係の中で一番だったなら、歪んでしまう事も致し方なし。なかなかどうして難しい。