初心者を脱するために
スト2に限ったものではありませんが、初心者を脱するために典型的な初心者の行動についてまとめておきます。
1)ボタンを叩き過ぎる(or 強く叩き過ぎる)
2)地上にいられない(移動はジャンプ)
3)とにかくガードが嫌い
以上三点は、初心者の典型行動といえます。そして、格闘ゲームをはじめようと思ったプレイヤーの半数がここで挫折します。ここはまだチュートリアル(ルール説明)であって、本番ではありません。スト2の楽しさを実感するのはまだまだ先で、この時点でおもしろいかどうかを判断するのは早計です。まずはこれらを時間をかけて治していくところからはじめましょう。
華麗なコンボや鮮烈な逆転劇を見せる上級者も、誰もが最初はこの壁にぶつかり、もがいてきたのです。スト2の初期はこういった体系的なものもありませんでしたから、今よりずっと大変でした。今からはじめられる方は、ちゃんと意識を持って練習さえすれば、10分の1も苦しまずに済むはずです。
ボタンを叩き過ぎる
1)ボタンを叩き過ぎるというのはそのままです。特に意図もなくボタンを押す。ボタンを押せば技が出ますから、攻撃はできます。しかし、防御ができなくなるわけです。攻撃の意思や明確な意図なく押されたボタンには、多大なリスクが伴います。わけもわからずボタンを押してはいけません。それくらいなら、ガードをしていた方がマシです。無抵抗なせいで投げられ続けて負けたとしても、なぜ負けたのかの理由が明確にわかるだけ今後の成長の肥やしになります。ボタンを押すのは最小限、押したボタンの責任を負う。これがポイントです。
地上にいられない(or 移動はジャンプ)
2)地上にいられない(or 移動がジャンプ)は不治の病の代表格です。飛び込み(相手に向かって飛ぶ)からの攻撃は、相手が地上で技を出し、隙ができていると一方的に殴ることができるうえ、勝敗を決するようなダメージとなります。だからこそ、一度味をしめるとやめられなくなるのです。初心者のジャンプは大きく2つにわけられます。ひとつは既に述べた、自分の都合のいい未来予測によるもの。もうひとつは苦し紛れでのジャンプです。しかし、1)でも書きましたが、攻撃同様にジャンプもまたガードができなくなる行動です。明確な意図を持たない行動には、メリットを遥かに上回るリスクが伴います。結果、撃ち落とされてさらに苦境に立つことになるのです。飛び込みという戦法は奇襲であって、仮に勝てたとしても自分の中では敗戦に計上すべきです。飛ばないで勝つ方法を模索することが、初心者を脱する鍵となります。模索しない初心者はいつまでも飛んできますから、今度はあなたが撃ち落として相手をさらなる苦境に陥れる番です。難しい部分ですが、相手を撃墜できるようになると、安直なジャンプがどれほどリスクに見合わない行動化がわかるようになります。ここの苦労は決して無駄にはなりません。日々鍛錬しましょう。
ガードが嫌い
3)ガードが嫌いも長く続く病です。自分の感性、感覚、持って生まれたもので勝てる。そんな何の根拠もない自信のうえに立ってプレイする人に多い病ですが、守っていられないために、自分が攻撃に転じる場面以外でも常に何か技を出し、毎度致命的なものをもらっては死んでしまう。攻めの姿勢が行き過ぎて、守りがまるで頭にない。ゲーム中は相手も動くわけですから、常にあなたの思った通りに事が運ぶとは限りません。自分のピンチに守れないのでは、勝率は安定しませんし、なにより成長もしないでしょう。確かに上級者の中には、徹底的な攻めのスタイルを持つ人もいます。しかしそれは、相手が技を出せないか、出してこない状況を作ったうえで攻めている場合がほとんどです。うかつに攻めれば反撃を受けるのは必定。ガードは負けではなく仕切り直し、むしろ相手の攻めを受けきったから勝ち、くらいのきもちを持ってください。
以上3点に留意して、対戦に挑んでみてください。何も考えずに対戦するより、10倍上達が速くなると保証いたします。
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