格闘ゲームを遊んだことがないという未経験者のためのスト2講座の第1回です。ここでは、お店で人と対戦するまでにどのような準備をすればよいか?という話です。準備といっても、家庭用で練習するためにこういう道具が必要です。といった話題ではなく、心構えや考え方についてまとめております。今後の連載、動画での組手配信や質疑応答番組をご覧いただく前にご一読いただければと思います。
格ゲー未経験者および初心者の3段階
1)レバーとボタン操作に慣れる段階
2)キャラクターの特性を理解しはじめる段階
3)対戦をはじめる段階
1)に関しては特筆することはございません。自主的に練習していただくほかないのです。自転車や水泳と同じで、一度体で覚えてしまうと、なまることはあってもできなくなることはないのがこういった肉体的記憶。レバーとボタンは反復練習。出したい技が3割でも出せる状況になると、次の段階に進むことができるので、とにかく基礎練習です。また、効率的練習としては集中力を高めて行うというのではなく、とにかくやること。長時間練習できもちが切れてもやることです(ゲームが嫌いになるまでやってはいけませんが)。レバーとボタン操作は個人差はありますが、5時間もあればなんとなく把握でき、10時間もすれば比較的形になります。とにかく10時間操作してみることです。細切れに練習すると、知識や技術がリセットされますから、2〜3倍はかかると思ってください。理想的なのは1回あたり2〜3時間。これを5セット。ひたすらCPUと対戦でもいいですし、家庭用があるならトレーニングモードでもいいでしょう。家庭用なんか買ってられるか!という方はお店に行き、上手そうな人にコツを聞くのが一番ですので、恐れずお店へ行きましょう(初心者狩りがあるような場所だと難しいでしょうが)。なお、1回転コマンドはまったく別の問題で、別途修行が必要になりますので、レバーでの前後、ジャンプ、簡単な必殺技を出す程度の技術とお考えください。
2)に関してですが、通常の技(必殺技以外)が出せるようになれば、今度はその技をどこで使うかを考えはじめる段階に進みます。これに伴い、自分の性格や体質に合致したキャラクターを探しはじめる時期でもあります。色々と性能を確かめて、自分に合ったものを選びます。このとき気をつけないといけないのは、直感的にこれだと思ったキャラがおおよそ「正解」だということです。キャラランクなどを覗くなどして、賢(さか)しい知識で選ぶのは厳禁です。スト2は特に強いキャラと弱いキャラの差が明確なゲームではありますが、20年以上の積み重ねでキャラクターの性能差を逆転するプレイヤーはそこらじゅうにいます。そこで奮起するか辞めてしまうかは、キャラクターへのこだわりに大きく依拠します。長く遊ぶためにも、自分が好きなキャラ、馴染むキャラを選ぶのがよいでしょう。
3)の段階ではキャラも選び終え、対人戦を迎えます。ここでは、いかにして勝つかではなく、いかにして負けたかを考えます。今は負けた原因を減らすことが先決です。はじめたばかりの段階でプレイが穴だらけにも関わらず、無茶なプレイで勝とうとしてもはじまりません。穴の空いたバケツに水を注ぐのと同じです。まずは穴を塞ぐところからはじめます。負けた原因を減らすには、自分のプレイを覚えておく必要があります。何も考えなしにボタンを叩いて勝った負けたをしていてはいけない、ということです。10戦、20戦では何も変わりませんが、500戦もしていれば、明確な差がつきます。500戦は途方もない試合数のように思えるでしょうが、私は夕方からお店に行って150戦ということもよくありますので、徹底的にやり込めば、数日〜数週間の世界です。格闘ゲームはそれだけ遊んでいられる魅力あるタイトルですので、ぜひ一度腰を据えて遊んでいただければと思います。
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