成年コミックオブザイヤー。とても個人的な企画の2009年版です。そのノミネート作品について色々。最近買った4冊をランキング形式で発表します。ランキング、各書評については続きを読むからどうぞ。(ネタバレがあります)
1位(8.3/10) 制服ハニー 環々唯
2位(7.9/10) 昇天彼女 堀博昭
3位(7.6/10) なかだしされたい もりたかたかし
4位(6.8/10) 堕天使の放課後 音乃夏
(2009年7月下旬購入分)
発展途上でしょう。ですが、十分上位。今回の4冊の中で1位を取るって事は、事実上2009年の10位内を取ったようなものです。6とか7位に入るんじゃないかと。内々けやき氏が量産体勢で新刊を乱発しない限りは。 マンガの王道がジャンプなら、成年マンガの王道は「COMIC阿吽」でした。今や古豪扱いですけど。コアマガが強過ぎますね。まるで角川です。大旋風となりふり構わぬ部分で作家を集める。まあ、定期的に力のある作家を出してくるので、古豪と言っては失礼ですが、伝統あるCOMIC阿吽にも注目してください。コンビニ売り雑誌と比較したら売り上げ的には王道ではないんですけどね。内容的に、マンガ的に。
一番期待していた堀博昭氏の新刊が(一部知ってはいましたが)、オチが完全に不要な内容で、その唐突な要らないオチのせいで一気に評価が下がりましたが、それでも良い作品の部類になると思います。ちょっと強引な純愛物や人妻物とかでいいのに。いきなり脈絡無くダンナを出して寝取られ物にする必要あったかな。期待が大きかったために余計に低めにつけておきます。秋葉原でも売り切れて探し回ったのにってのもあるんで、ちょっと個人的な恨みが強い事を念頭に入れてレビューを見てください。この作品が、「もう何もいらない全3話」が載っていなければ、+1.5ポイントだったと思います。つまり、後ろ3話を読まなければ9ポイント以上の名作です。正しくは、最終話が載っていなければ…ですかね。編集部も分かってたんでしょう。掲載順位が一番後ろって事は。このオチはマズイ!って。年間最優秀確定だと思っていただけに残念。
もりたかたかし氏期待の最新刊!というか、なんか2年くらい待った気がします。当時のふとましい雑誌(という言葉はまだなかったと思いますが)に連載されているのを見て、マンガっぽい成年マンガを描く人だなァと思って購入を決意してから約2年。マンガっぽい=記号化されていて画面上の情報量が必要最小限であることだと思ってますんで、それを踏まえた上で受け取って下さい。これを突き詰めると線の数が減ります。画面が白いマンガを好む傾向がありますね。蒼天の拳とかあの辺は既に芸術作品の域ですし。情報量を増やして誤魔化そうというマンガが嫌いだとも言えます。
内容は主にふとましい。ふとましい(デブではない)好き及び、読んだ事が無い方向け。
なんか裏切られたかなあ。以前の作品が良かっただけに、自分のルールを破ってまで買ったのに。俺ルールとでも仮にしておくルールなんですが、『連載物成年マンガは買わない』です。当たれば素晴らしいんでしょうが、当たりません。当たらなければただの置物です。かつて1度も当たらないし、連載されるのが不思議な作品が一杯載ってます。作家からすればキャラが増えずに助かるんでしょうが、人気が出る→連載させよう!というのは短絡過ぎる。週ジャンの読みきりじゃないんだから、人気が出たからって連載させなくていいですよ。もう。
あと、サブルールの『大丈夫?エンジェル出版のマンガだよ?』もぶっちぎった。
一つ前のコミックはコアマガだったからなあ。この人のマンガが読みたければ、
『パフパフッ!』を読むことをオススメします。