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報道の真偽 夕張市を例にして

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シリーズアキバオタク報道だけが差別的であって、他の報道は差別的だったりウソを言ったりはしていない。いい加減な事を言うな!という指摘がありましたので緊急更新。アキバにはもう関係ないですね(汗


今回は夕張市の財政破綻の話。一応地理学科に身を置く者として、調べてみたんですよ。報道の通り、夕張市の上がバカだからぶっ倒れたのかどうか。

朝日やTBSの報道内では、夕張の破綻は酷い。何か悪い事をしたのでは?借金ばかりしやがってけしからん! と、黒い話も何も無いのにイメージを膨らませ、汚職などとそのイメージを結びつけている。ヒステリックに地方自治体を叩きたいだけなのではないかと思わせるフシが多々ありました。

本当に汚職があればすぐさま嗅ぎ付けるでしょうし、その後も追って調査を進め、叩き続けるはずですが、それがない。おかしい。で、夕張はそこまで悪い自治体ではなかったのではないか?という仮定の下調べた結果、以下のようなことが分かったわけです。

①夕張市は炭鉱の町で、廃坑後25年で人口が3分の1以下になった。
②炭鉱労働者の失業問題が浮上し、税収減と扶助に追われた。
③炭鉱労働者の多くは炭住に住んでおり、生活する住まいを失った。

①はそのままです。昭和35年に107972人居た人口が、昭和60年には31665人へと激減し、その人口対比は29.3%となっています。これは大きい行政を構えていた夕張にとってはパニックとなってしまうのも無理はありません。

②ですが、それはもう酷かったでしょうね。
当然人口が減るという事は、職が無いからです。この25年間にどれだけの失業者が生み出された事か。想像に難くないですよね。失業者はもちろん炭鉱夫であり、彼らはサラリーマンのような仕事の経験がありません。更に、そんなに多くの人間を働かせる就職口も無かった。

で、炭鉱夫の家族を食わせ、就職口を生み出さなければならない。就職している人間が居ないわけですから、税収は減っている。その中で生活扶助もするわけです。

③炭鉱労働者は、炭鉱を掘らせている企業が炭鉱の側に立てている炭鉱住宅(炭住)に住みます。一日3交代ですから遠いところに住まれては企業も困るわけですし、本人も困ります。

しかし、廃坑となれば炭住も処分されます。就職口も住居も同時に失うわけです。実際はしばらく炭住を残してくれていたそうですが、永遠に面倒を見るわけには行きませんからね。結局は処分されます。それの面倒も夕張市は見なければならない。 そうこうしているうちに人口は減っていきます。財政を圧迫していた人間は、夕張市から補助を受けながら他の地へと引っ越していくわけです。夕張市には多くの歳出だけが残ります。

そこで考えたのが観光産業やメロンといったブランド農業だったわけです。これらは土地の利用効率面で見ればそれなりですし、少ない人員でも出来る仕事ですのでね。逼迫した中での苦肉の策であったと見る事も出来ましょう。

番組冒頭部で「炭鉱やメロンで知られる街夕張・・・」などと紹介しますが、その実、炭鉱によって起こった問題には目を向けず、行政が悪いと言いたいだけの報道なのか、そこまで頭が回らない集団なのか。 いずれにせよ、誤報と言っても良い代物であると私は考えます。


行政が悪いのならどこが悪いのか。そこまで検証しなければ、又は、方向性を示して検証を求めなければ報道として不成立でしょう。単に因縁をつけているようにしか見えませんから。


「大蛇足」
炭鉱と言えば、2002年に日本の全ての炭鉱が廃坑になったとか、日本のエネルギーをこの先10年は面倒を見る事が出来るほど国内に埋蔵量があるという試算があったりとか、そういったトリビアもありますね。地元大資本家である麻生○吉氏が他国民を強制労働させていたとか、粉塵爆発で多数の死傷者が出たのは当時の省庁が通達を出さなかったからだとかは伝えますが、そういったトリビアってあまり聞きませんよね。意識的ではないんでしょうが。


ちなみに粉塵爆発での死亡事故は炭鉱を斜め下に掘っていく斜坑で起きる事が多いです。その他、落盤が起こりやすいのも斜坑です。それを見かねて政府は縦に穴を掘る立坑を奨励しましたが、企業側が受け入れなかったんですよね。どうでもよかったですねw

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