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『新米婦警キルコさん 1巻』レビュー


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『新米婦警キルコさん 1 その婦警・音無キルコ』(集英社 / 平方昌宏)

掲載順位を落とした際は、すわ打ち切りか!とヤキモキしましたが、どっこい連載中の
新米婦警キルコさん1巻です。アンケート効果あったかな。どうだろうかな。
私が応援せずとも、ギャグマンガを大切にする大人層というものが一定数居るはずですので
持ちこたえるとは思っておりましたが。本作とクロスマネジには頑張ってもらいたいところ。


キルコさんは「凄腕の元傭兵」という経歴を持った新人警官。
軍基準の発想、行動で周囲にトラブルを巻き起こしてしまうというドタバタコメディ作品です。 
作りとしては今も昔も変わらぬ定番作品ですね。新味はあまりありません。
鬼太郎ゆずりの髪型と隻眼というキャラクターデザインや設定に新しさはありますが、
過去に類を見ないタイプの作品というわけではありません。

元傭兵あがりの女性警官となれば、山をも突き崩す大女なイメージですが、
キルコさんが婦警になったのは「婦警の制服にあこがれていたから」であり、
やたらと女子力を気にしたりと、今の時代だからこそ活きるサゲ(笑いどころ)があります。

読み切り(ダブルバレットだったか)の段階では「キルコさん」というキャラは居らず、 
テコ入れが計られたのは明白で、若い編集による目先の笑いを拾いにきた感があったのですが、
本来作品の質を落とすそれらを絵柄やテンポが上手く消化しております。

一般に短命で終わるギャグマンガですが、1巻でも多く出てもらいたい作品です。
(伊達先パイが2巻で終わちゃったんでね。こっちは頑張って欲しいんですね)
メッセージ性の強い作品でないと嫌だという方、絵柄が受け付けないという方以外であれば、
必ずや、楽しめる作品だと思いますよ。


【蛇足】
一時期ネット上で異様な盛り上がりを見せ、ファンアートも大量に出回りましたが、
あれはステマというよりも「碧眼鬼太郎ヘア、巨乳の婦警」という要素の総合商社っぷりに、
絵描きたちのプライドやらなんやらが刺激されたからではないかと。
作家自身も「盛りすぎた」というくらいですからね。
アーティストってのは、素晴らしい作品を見ると、嫉妬やらなんやらでインスピレーションが
湧いてきてとまらなくなるものなんですよ。絵でも文でも意匠設計でも。
溜まったものは吐き出さにゃならんので、あの瞬間最大風速になったんじゃないでしょうかね。

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