2006/11/29(水)付けの東京新聞の中でこんな記事を見つけました。内容は、微罪による逮捕が横行しているというもの。アキバでもノルマをこなして来年の予算獲得を狙った(?)微罪逮捕が横行しているようですので琴線に触れたわけですが、それだけではないんですよね。
昨今、カッターを持っているだけで逮捕されるアキバ。そういった逮捕に関しては、このように、
【関連記事】
10/11 テレ朝SJchにてオタクが武装していると報じる①
10/11 テレ朝SJchにてオタクが武装していると報じる②
オタクが武装しているとして取り上げ、さも凶悪な変質者犯罪集団であるように仕立て上げるのに、相手が一般人だと途端に転身して、「国家権力酷くねぇ?」なんて言い出す始末。彼らにポリシーが無い事を証明するような記事ですね。僻みも少々入ってますが、全く当てはまらないというわけでもないでしょう。
さて、今回はそれだけではありません。あのフィギュア萌え族なる妄言を発した大谷氏。彼は、フィギュアへの執着を性倒錯とし、フィギュアが好きな人間は異常者だと異質な存在を切り取って隔離した過去があります。当然、私を含め多くのフィギュア収集家は統計を取っていませんが、そんな犯罪者予備軍ではありません。この論調を見るにつけ、
フィギュア好き→現実の女性(少女・幼女)をフィギュア化したい衝動を持っている
という考え方を含んでいるように思います。これは突き詰めれば、ネクロフィリアに通じるものがありますよね。私たちは、少女を殺して手元に置きたいと本気で願った事がありますか?私は少なくともありません。そして、3次元の少女に抑えがたい性的興奮を覚えた事もありません。なぜならば、通常、3次元の少女は、2次元ほど美しくないから。人間の理想の結晶体として世に送り出される2次元に3次元が敵うはずが無いんですから。
私は3次元の性欲処理機会も利用します。いわゆる実写DVDなどですね。なので、完全な2次元オンリーというわけではありませんが、2次元ばかりを相手にしているからといって、現実と映像の境界線が曖昧になるなんてことは無いものと考えます。当然ですがね。
彼ら(大谷氏をはじめとした規制派)は、現実とバーチャルの区別がつかなくなるに違いない。
という仮説の上で話を構築しています。しかし、現実にそういった犯罪は無いわけです。つまり、その論拠としている仮説は、十分な証拠も無い上に現状に即していない。では、そんな仮説に基づいた議論は無駄であると言えます。また、ゲームやマンガ=バーチャルという考え方もおかしい。私は、ゲームそのものの中で起きている事柄は現実ではないと考えても問題無いと感じますが、そのゲームをプレイしている人間は紛れも無く現実世界に身を置いてプレイしているわけですから、バーチャルではありませんよね。
マトリックスのような高度な仮想空間に身を置くならまだしも、モニタと自分という対比、フィギュアと自分という環境で感じられる陶酔感は人格を破壊する程のものでしょうか。仮に破壊されたとしても、それはその個人の人格があまりにも脆弱であったか、感度が良すぎただけの事。そんなごくごく少数の人間の為に規制するのは行き過ぎでしょう。包丁で人を殺す人が毎年何人か居ますよね。だから、包丁を売ってはいけません。と言ってる様なものですよ。
話が大きく逸れてしまいましたが、画像をご覧下さい。拡大すれば赤線を引いた部分を読む事が出来ると思います。これを読めば吹き出してしまう方もおられるのではないでしょうか。
微罪逮捕は憲法改正や共謀罪を成立させるための地ならしで、異質なものを排除しようとする流れの中にある。だから、国民も弁護士もマスコミも許してはならない。
肉付けしながら話せば、こういったことが書かれているわけです。
フィギュア萌え族とかいって人畜無害の存在を異質だからといって排除しようとしたのはどなたでしたっけ?加えて、自分が改憲、共謀罪反対だからといって無理矢理持論を展開すべく、勝手に土俵を変えませんでしたか?まさにトンデモです。言いたい事を言う為に無理矢理こじつけているようにしか見えません。
別件逮捕、再逮捕という構図に国民が難色を示しだしたから、微罪で逮捕して・・・という流れを作っているのと、警察はこんなに優秀ですよ。犯罪を減らしていますよ。と言う為、若しくは、犯罪統計を押し上げて、日本はこんなに危険な国になりました。警察への予算を増やしてください。というための下ごしらえか。こっちの方が妥当だと思うんですが。何にせよ、大谷という男の信頼が奈落の底から更に底が抜けて落ちていった事は確かでしょうね。
※別件逮捕に難色というのは、別件逮捕が冤罪の温床だと言われた時期が確かにあり、その印象が国民の中に残っているからです。