オタクの精神のせいで世界平和は訪れない!というような趣旨の発言もも飛び出すこの書籍。長きに渡るレビューも今日終わりを告げることになるのでしょうか?ちなみに、この後も脳内汚染など、その手のレビューは続けますので、よろしければ引き続き当ブログをヨロシクお願いします~。
などと手前ミソな宣伝をカマしながら早速レビュー!
この本、最後の最後で、オタクから一般人批判にすり替わるという大どんでん返しがあるんです。自分達が映画好きなので、自分の気に入った映画を認知しない市民に怒り、それをオタクにぶつけているようにしか感じられません。
まるで、売れないバンドみたいですね。俺のソウルが分かるようなスゲエ奴が少なすぎるんだよ!みたいな独りよがり。そんなお子様思考を持ったまま本を書くのは勘弁してください。ホント。
あと、抜粋は面倒な上、抜粋しても前後の関係が分からなければ理解不能なので、独自に趣旨を汲み取ってのレビューとなります。恣意的になるのはご勘弁を~。
◆今は小説や映画なんかに一つでも不純物が混ざれば拒まれる時代
◆そんな決まりきったものではつまらない
◆安定したものしか求めていない人ばかり
これは既にオタクとまったく関係ない。一杯飲み屋で中堅サラリーマンが話すようなレベルですね。自分達がアウトローであって、その価値観を受け入れられない人間はダメだという発想。これは話にならないでしょう。自分の考えが受け入れられないのが嫌なら作家業なぞ辞めてしまえばいい。
◆結局オタクのメンタリティーは一般人のと同じ
まるで自分が一般人でもオタクでもないような超越者としてのポジションからの語りですね。単に現実が見えていないアウトローではないのか?と思ってしまいます。同じメンタルを持っているならなぜ叩く必要があるんでしょうか?
◆所詮は一般人とまったく一緒
気に入らない事を頑なに拒むのは一般人と同じであって、この精神では世界平和は来ないそうです。これはまた大きく出ましたね。世界で紛争がおこるのはオタクのせいとでもいいたいのでしょうか?頑なに拒んでいるのは著者達も同じ。
俺たちは立派な作家で立派なオトナだ!お前達より優れている!と感じていなければこんな本は出来ませんしね。世界が和解出来ないのは、
俺たちと違ってあいつらはダメだ。
というこの著者のような超越者の精神を持っているからでしょう。一番頑なで、差別的な方々にオタク、一般人両者を批判する権限は無いと考えますが?
◆現状は管理側の都合のいいようになっている。
それに俺たちは抗っているが、オタクは何もしない
つまり、メディアの思うがままに大衆が操られており、それに俺たちは抵抗しているから立派だが、オタクは興味が無い。ダメだ。こういう無関心の人間が社会をダメにする。
と言いたいようです。自分の正義や価値観を元に活動するのはいいでしょう。私も、壊し屋ですから同様の事をしている。理由無きオタバッシングは止めて下さい。と言っている身です。でも、それを受け入れてくれないからと言って、社会情勢を悪くする根源だ。とか、下級の生き物だというような発想はどうでしょうか?
悲観論者に多いですね。抵抗勢力は全て悪。とするのは・・・。
正義や価値観のの押し付けは悪ですよ?
◆結局は住み分けなければならない
オタクとの住み分けが必要。などと言う始末。
どちらが侵攻してきたのか?と問われれば・・・ねぇ?
この発言を見て分かるとおり、今までの議論は無駄だったと言う事です。ここまでくりかえされた感情論、二元論、自分は超越者・・・まことに嘆かわしい限りです。
◆徒党を組んで迫害されてるとか言うな
◆そういった奴は最低
徒党ってw
あんたら今組んでんじゃん!私は単騎ですが何か?w
◆自分の知らない事に興味なさすぎ!
書いてる本人に言って差し上げたい。
以下は終わりにを一部抜粋したものである。
本書を全部読んでもらえば分かるとおり、これは単なるオタク批判の本ではない。
「オタク・・・・・・いいよね」
この対談の収録を終えた直後、このような会話を何度耳にしたことだろうか・・・
(中略)
ある日、電車でお年寄りに席をゆずるオタク青年を見た。秋葉原に着く寸前に。
「オタク・・・・・・いいんじゃない。視界にいなければ」
日本の未来は、キミ達の手にある。
がんばれ!俺の視界の外で・・・・・・
さて、この最後のしょーも無いオチの為に前半部で持ち上げたのかと思うと、発想が貧困なのか、手抜きなのかと疑ってしまいますね。
「単なるオタク批判本ではない」とありますが、その通りだと思います。ここまで批判できていない批判本は私、読んだ事がありませんので、少なくとも単なるではないでしょうねw
秋葉原に着く前に見た青年は皆オタなんでしょうか?アキバはもとより主要な鉄道が多いので、オタ以外も相当数降りるんですが。
「あなたオタクですか?」
とでも聞いたんでしょうかね?
「がんばれ!俺の視界の外で」ということは、目に入らないところで生きろということですよね。まあ、それはいいでしょう。しかし、わざわざオタクを見ようとして見、この本を書いておいてなんたる言い草!って感じるのは私だけでしょうかね~。
ちなみに私はお年寄りにしょっちゅう席をゆずってますので、
目撃した青年は私の可能性がありますねw
最後にこのレビューは単なるレビューではない。
・・・あんたらもがんばって批判してくれ!俺の視界の外でw
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