コミケなどに代表される同人誌即売会、いいですよね。私も売りに、買いに行きました。最近では評論ブースですら落選すると聞きます。10年前は割と楽勝ムードだったのに、変われば変わるものですね。さて、今回考えたいのは、コミケ等の同人即売イベントは、物流という陰の立役者の改革改善によって消滅するかもしれないという話です。ここにはオリンピックも絡んできますので、あわせて「五輪が同人文化を殺す」などと大きなことをいっておくことにします。
物流や会場等、ハード面からくる同人文化の衰退を考える
私が同人文化が終わる、衰退しうると考える背景には3つの柱があります。
- 昨今の物流改革および働き方の限界
- オリンピックにともなう会場変更
- 電子書籍や通販(物流増の原因)という代替案がある現状
ソフト面では、故意かアホなのか企業に律儀に二次創作の許可取りをして「ダメです」と明言させてしまうといったもの等、新たな獅子身中の虫が湧いてはおりますが、今回はそちらは扱いません。このエントリーが好評ならヲチャーとしてまた考えてみたいと思います(久々に書いたぞ。ヲチャー)。
さて、第1の物流増加と過酷な労働環境から、人手不足で現場がまわらず、ブラック企業の代名詞となっている物流業界ですが、ヤマト運輸を筆頭に働き方を改革しようという動きが出ています。これにより、送料は値上がりし、利便性は低下し、世間は怒っているんですけども、怒るのは筋違いだと私は感じておるわけでして。高いというなら、自分で取りに行くなり、持っていけばよろしい。飛行機の手荷物にして往復すれば、10万くらいかかりますかね。欲しいと思って即買いに行くとしたら、早割なんて効きませんもんね。チケット代はすさまじいことになるでしょう。それを数千円で届ける、法人の通販契約を使えばさらにディスカウントされるというのですから、そもそもが「超おトク」なんです。宅配って。
にも関わらず、調子に乗っている、非協力的、利益優先と叩かれているのは、まったく解せない。嫌ならヨソを使えばいいのであって、そうやって神の見えざる手で適正価格が決まるんです。ダンボール1箱2000円の送料といわれても、まあそんなもんかと思う私はちょっとおかしい人らしいですが、儲けることを否定したり、奉仕の心で働けと平然といってのけるいまの社会の風潮は1億総奴隷化ともいうべきで、まったく経済成長が見込めません。他人にはたくさん払わせて自分はお金を出さない、もしくは自分はそんなに稼げていないから、お前もしあわせになるな!と足の引っ張り合いをしている場合じゃありません。物流業界はそんな世の中にノーといったのですから、実に大したもんです。総じて新しいモノ好きであるはずのオタクなら、逆張りでも構わないのでほめてやるべきところだと思います。仮にそれが同人即売会を殺しうる風潮になっても、です(ふつう、経済成長して文化が消えるってことはないんですけど)。
(長くなったので2ページ目へ)
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