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アーケードゲームのレバーについて(前編)

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三和のレバーはセイミツレバーと異なり、レバーストローク(入力まで大きく倒さないといけない)が長いのが特徴で、好みともいわれますが、投げキャラ使いが回したり弾いたりする場合などは大変助かります。ホークだとトマホークバスターの入力はどうだろう?

 

さて、三和レバーですが緩いのが基本です。メインガイド1枚で、柔らかさがあります。滑らかさともいえますか。格ゲーのレバーといえば、これといってもいいくらいで、取り付けベースとの兼ね合いでレバーが倒れ過ぎているように感じたり、長く感じることがあるようです。これは仕様ですから、ヘタっているわけでもありません。(最後にデータを掲載しております)

 

また、セイミツのレバーは正反対で、ストロークが短いのが特徴です。格ゲーマーにはかなり不評と考えていただいて結構です。といいますのも、誤動 作が増えるためです。誤動作と「本人たち」がいいますのでこう表記しますが、誤「操作」なんですよね。繊細すぎて、入れてない技が出るというわけです。最 近の入力補助が強烈なゲームしかプレイしていない人は、セイミツレバーを触ると昇龍が暴発したりします。33昇龍(レバー前下→ニュートラル→前下)に慣れている人などはセイミツレバーはゲームにならなくなることもあるようです。コマンド入力に自信がある方は、セイミツの方が絶対いいよということもあるでしょう。

 

セイミツはシューティング専用といわれるだけあって、数ドットの調整を連続で入れるようなカクカクした繊細な動きをするのには適しています。私な どは3rdはこれでもいいな(連続のブロッキングが楽)と思うのですが、ゲームごとにレバーをすべて換えたり、個別対応をすると、仕入れやら営業の手間やらでゲーセンが泣けるので、私のような日陰者のレトロゲーマーは、最新ゲームタイトルや最新筐体が採用している三和レバーに慣れるのしかないのかな、と。

 

ガイドがメインとサブにわかれているのもセイミツで、三和は1枚ガイド。ガイド自体に厚みがあり、広く動くようになっています。回転系や低空ダッシュなどをするのにはいいのかな、と。つまり、三和は交換しても治らんのです。レバーの硬さも、入力も緩いのが売りですので……。

 

最後にデータを。

・三和レバー(普及品)
 反応までの距離:7ミリ 
 レバーの倒れこみ距離:最大10ミリ
 入力に必要な力:200g
 レバーが長い
 メンテの担当者の腕次第で硬さが変わる
 すぐに消耗し、個体差が出やすい

・セイミツレバー(普及品)
 反応までの距離:5ミリ
 レバーの倒れこみ距離:最大8ミリ
 入力に必要な力:220g
 レバーが短い
 頑丈で誤計測が少ない(印象)

 

ご覧の通り、三和は大きく動かさなければならないので軽く、セイミツは繊細な作業をするために敏感で、重いということがおわかりいただけるかと思います。更にレバー長も異なるために、重たいな、軽いな(柔らかい)なということが起こるわけです。

 

後編へ続きます

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