小泉政権のせいで格差が広がったと言いたそうな心象操作ニュースを見かけましたので、ちょっくら更新。専門家の意見も聞きたいですしね。
◆地域間格差:所得格差「小泉政権下で拡大」実証 本社集計(毎日新聞)
これに対して、ちょっと統計の質は異なりますが、こういったものもあります。
◆全国消費実態調査トピックス(総務省統計局)
ここの図2をご覧下さい。所得格差は右肩上がりに上昇しているんです。
わざわざ平成大不況の1999~2004に絞って掲載したのも、作為性を感じますね。
このパターン、皆さんも覚えてますよね。そうです。少年犯罪のグラフ利用と同じなんです。
欲しいところだけ切り取って利用してんですよ。流石はマスコミ。引用の仕方も知らないんですか。
世界的に見て決して悪いレベルではない事を示す表が世界銀行より公表されています。
◆Distribution of income or consumption
私のような日本人には読みにくいのでまとめサイト的なものを。
◆世界各国をジニ係数順に並べてみた
さて、日本は悪くないですよね。世界銀行のリンク&一つ前のちょっくらニュースとは異なる所得分配調査の統計を見つけましたので掲載しておきます。
◆国の所得格差順リスト(wikipedia)
やはり、日本はそれほど酷く見えませんね。
暴論でしょうが、旧社会主義国のジニ係数が芳しくない→所得の平均化は逆効果?なんて学説が出てくるやも。冗談はさておき、『日本の不平等(大竹)』内では、ジニ係数の広がりを、高齢者の増加によると分析しています。元々金持ちと、貧乏人が生まれる高齢者内において、富める者は余生を楽しみ、貧しき者はなけなしの貯金を切り崩しながら生活、さらに困窮する。ジニ係数を押し上げる原因となりますよね。収入が無くなる訳ですし。新規雇用も不況で減りましたし、定職につくという流れも僅かながら変わってきています(フリーターで生活する者の増加)
まあ、何ですわ。格差って言葉をステージに上らせておけば、一般大衆は自分が被害者だと思い込んで、マスコミを消費してくれる。左派の味方をしてくれる。単純な方程式ですね。元々マスメディアはミドルクラスや貧困層相手に、金持ちの悪行を書き連ねておまんま食べてきたわけですから、当たり前の行為なんでしょうが。100年経っても変わらないということですね。