アキバ系雑談

原稿持込について思うところ

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雑談原稿持込というものがあります。マンガなら良いのですが、やたら長い作品、特に文章を羅列する物は危険です。何をやってるんだろうと思うのは、そういった原稿を大量にコピーし、出版社に片っ端から送る人。封筒の宛名すら印刷で、中には原稿と、プリントアウトした読んでから連絡を寄越せの定型文。編集者は皆、私より人が出来ていて優しいですから言わないと思いますが、私は言います。


仕事の邪魔だから社会の隅にどいてろ。

先ず最初の感想はこれです。かつての私もそうですが、作家と言う生き物は世間を知らず、人とも触れ合わずに生きてきた輩が多い。作家などと区切ると例外が出すぎるので、ここでは「作家志望」としましょう。作家志望は現実も知らず、自分は出来ると思い込んでいる。これが何よりも問題で、無能の塊を各社に送りつけて編集部を疲弊させている厚顔無恥な連中です。

他の人の苦労も知らず、大して本も読まず、小説家志望だなどというのが多いこと、多いこと。世は空前の悪所量産ブーム。ちょっとでもひっかかれば本になる。音楽のアーティストと同じで、青田買いして当たらなければ後の人生など知ったこっちゃ無い。という出版社もある為に、俺も作家になれるぞ!と思ってしまう人が多いのかもしれません。

私は、神がかり的な天才が心血を注いできた原稿について目を通すつもりがないだとか、そういう事を言っているわけではありません。名文家や天才でなくとも、社会的に意味のある本を出そうと懸命な方には手を差し伸べたいと思います。

勘違いしているようですが、本とは人なんです。その人の人間性に始まり、思考までを切り取った物。本作りは、人から人を取り出す仕事です。人(作家)と人(編集者)とがふれあい、出来た本が人(読者)の元へと旅立って行く。

これを理解していない連中が、文才だけで全て解決できるというスタンスで、「俺の天才的な本を出版させてやる」とやらかすから、あんたの本は世に出ないし、誰も買わないし、人間的に歪んでいるからそもそもツマランのです。

私が地理学科で調査法を学んでいた時の事です。工事現場の地層を見たい時にはビール券。一般家庭にお邪魔する時にはお米券。アンケートを断られた時は手土産を置いて行くと失礼になる。などの、人との交渉で社会調査を始めるんだと習った物です。その地域の郵便局長や農協の責任者、市役所や顔役に話を通してから、ご本人様に連絡を差し上げる。というのも大切なことです。

何が言いたいかといえば、礼節も尽くさず郵送でぶっきらぼうに送りつけてくるような失礼な人間とは仕事をしたくないということです。アンケート調査も郵送だと返却率は良くて2割。大体は1割を切ります。そんな失礼な奴に応えてなるものかということです。

編集者はただでさえ忙しく、あなたのその原稿を休みの日に読んでたりするわけです。それなのに礼節を尽くせない、お願いの手紙や返信用封筒、切手等を用意しない、勿論どうしようもない原稿ってのが一番「どうしようもない」のですが、人と人との関わりでお仕事をしている以上、不愉快になるような作家とは関係を持ちたくないとなるのが心情というもの。

どうしても出したいと思うのであれば、1社ずつ出版社に足を運ぶだろうし、それだけの旅費や時間を潰しても良いだけの作品にしてくるはずでしょう?出版社に持ち込めれば、編集者の忌憚無き意見が聞けます。大体が、「全部ダメですね」「ホニャララって本のダビングですか?(コピーにすらなってない精度)」でしょうが、そこは優しく「もう少し頑張りましょう」的な表現になるかもしれません。大いに自信を喪失して下さい。その程度で無くなったり怒ったりするような自信、人格ならば先はありませんからね。今までの人生がそれだけ幸せだったんですから、その人生をまっとうすれば良いではないですか。全てを投げ打って、死すら覚悟してやるもんでしょ。作家って。私はそう思ってますし、そういう経験もしています。

本の書き方のイロハも知らずにいきなりペンを取り、思ったままに書き綴った物が本になると信じておられる方が多過ぎます。本とは何か考えながら、半年ROMれと言いたい。やれるだけの事をやってもプロになれないんです。適当な仕事(サイドビジネス)でラクラク現金収入!なんて思わないで欲しいですね。

【本のイロハも知らない持込例】

書き上げましたので見てください系
実用書や読み物です。編集としては大弱り。原稿が出来たので本にして下さいと勝手に持ってくるわけですから。ここをこう手直し・・・とかの次元じゃなく、基本全直し、つまりはボツになります。編集者等々の意見を反映させるつもりもなく、読者への配慮も無い自己満足原稿です。今は良いプリンターもありますし、自分で刷って、自分で製本してはいかがです?

電波系
私小説、エッセイに多い。マンガは詳しくないが、マンガもこういう人が多いのではないか。自分があまりにも天才だと信じ過ぎたために、全く意味不明な物を持ってきたり、天才の芸術を理解出来ないバカ野郎などと半ばどう喝してくる輩。現実を知らないお花畑な人達です。夢と現実が分けられない人の文章はビックリします。心臓に悪いので血圧高めの私には処理しきれません。

不遜系
何でそんなに偉そうなのか。その道で成功したから?編集者より年上だから?新人、この道では後輩だろうが。とにもかくにも礼儀を知らない人です。直せと言われて直せない人は困ります。高圧的な文章は読者を威圧するもの。売れません。商売である以上、売れるようにしてもらわんと困るわけです。事実を捻じ曲げて売れというのではなく、物の言い方があるだろうと。私のような言葉遣いでは困るということです。
一方的に送りつけてくる人も広義ではここに含まれます。

出来ていません系
これは小説ですね。マンガにもあるようです。二次創作の同人誌とかオリジナル原稿を用意しないタイプ。
小説も同様なので分かりやすくマンガで言えば、ネームしか持ってこない。
小説の企画書を読まされても何の意味も無い事はお分かりいただけるでしょう。
推理小説や恋愛小説の最後のシメで、「で、ここからどうすれば売れますか?」とか。
ルーラを唱えて国へ返してやりたくなりますよね。多分。

マンガであればその人のコマ割り、技法、クセなども見ているわけですし、小説も文章の中で同様の物を見ているわけです。出来てませんなんてのは、「ああ、あなた自身が人として?」などと嫌味の一つも吐き捨てたくなりますね。

新人ではなく、プロや大御所が行き詰ったりした場合にサポートということで「どうしましょうか?」ということはありますが、持込の時点で出来てませんなどというのは、プロになっても出来ない人でしょうから追い返されます。

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