シリーズアキバ

表現規制反対派は一枚岩か

Pocket

岩

表現の自由を制限することから、人権問題から政治色、宗教色を帯び、人種差別まで発展して
いるこの問題。ことオタクに関しては、ロリ、ペドを筆頭に、エロの大幅な自粛ないし消滅が
かかっており、これに付随ないしは拡大解釈がなされることで、あらゆるマンガ、アニメが消
滅するのではないかと危惧されております。かつて、オタクといえば一枚岩な「イメージ」で
したが、どうにもこの問題に関してはそうともいいきれない。そもそも、争点をまとめきれな
いほどに広範な問題で、一口に「規制反対派」といっても肩を組んで歩けないのでありますな。


私は表現規制反対派です。まず、ここは明確にしておきたいと思います。
なぜ反対派なのかという点についてですが、現状、著作物によって引き起こされた犯罪と
いうものがどれほどあるのか、アニメやマンガと、大衆小説、映画、ドラマを分けて考え
る説明がつかないこと、犯罪を誘引しているのはアニメやマンガではなく、アニメやマン
ガを読むことでしか時間を潰せない生き方をしているからではないか。などなど様々でし
て「犯罪環境誘因説」という立場から、かれこれ2005年前後からゴチャゴチャといい続け
てまいりました。当時は「このままではアニメとマンガが消されるぞ」といっても、大宇
宙からイケナイ電波を受信した「可哀想な人」扱いを受けるばかりでしたので、ゴチャゴ
チャいうのもやめたという経緯があったりなかったり。まあ、それについては構いません
が。

さて、タイトルにもありますとおり、表現規制反対派は本当に一枚岩なのかという問題。
規制はという共通の敵を前にして、目的が同じだからとりあえず共闘する関係のまま放置
すると、後々厄介なことになるのではないかと思います。

規制反対派には大きく分けて2種類おります。現状の規制で問題なく、これ以上規制する
論拠が乏しいと主張する現状維持派。もう一方は、確かに問題はあるので、適正な規制に
ついては受け入れるが、一律すべてがダメだというのはどうかという譲歩派です。今まで
は、現状維持派が強硬保守であり、いわゆるタカ派と目され、譲歩派が穏健保守のハト派
という認識でした。この中でも多少の軋轢はありましたが、近年、この2つの派閥の他に、
もうひとつ、新たな派閥が登場しつつあるように思います。

その派閥の信条が完全自由主義であり、すべての規制からの解放なのです。つまり、タカ
派以上の強硬派であり、規制を受け入れるか、受け入れないかという議論ではなく、現状
の規制(ルール)すら許せないという革命思想を持っている。彼らのいい分はこうです。

表現規制が受け入れられないというが、幼児性愛や人体破壊は従来通りの規制を受け入れ
るのであれば、それは規制派と同じである。表現の自由の原則を守るならば、ロリやグロ
といったものもすべて認められるべきであり、この意見に賛同できない者は規制派だ。

確かに、一定の線引きをして手打ちとするならば、規制以外のなにものでもありません。
しかし、一般に「見たくないもの」を表現の自由の御旗もとにすべて公開、流通させると
いうのはいかがなものか。グロやロリの話になると、個人的な好みの問題に落とし込まれ
るので、別の例を挙げるが、表現の自由がすべてにおいて認められるのであれば、あんた
とあんたのカーチャンの性行為を描いた作品を商業ベースで流通されてもいいのかと。嫌
だろうよ。実名でさ。近所の人間が見ればどこの誰とわかるような。表現の自由だからね。
許されるよね。当然。まあ、この例でも、近親者に性的興奮をおぼえる人間であれば、個
人の好みに落とし込まれてしまいますが…、そういうことです。

規制反対のうねりの中で、自己の性癖や権利を拡大しようと画策する輩が割とおり、彼ら
と足並みを揃えていくかどうかは今後の大きな課題ではないか。もっとも、ネット上でし
か盛り上がっていない気もしますが、少なくとも私は、現状維持の規制反対派であって、
今までの規制も解除しろと言うつもりはありません。

一切のルールを無視するのであれば、芸術だ、表現だといえば、人を殺して磔にしてもい
いわけでしょう。当然、そんなことは認められませんわな。あらゆる表現を認めろという
連中が、規制派や一般人、マスコミなどに、「マンガやアニメに毒されたミュータント」
扱いを受けるのではないかと心配する今日このごろです。

2017年11月
« 10月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  

レコメンド

アーカイブ

カテゴリー

PAGE TOP