体感型ゲームよりも本物の運動を!というイギリスの研究報告についてです。http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/entertainment/game/
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体感型ゲームは実際のスポーツに比べて運動量が少ない
→だから、外で遊んだほうがいい
などという研究が出され、それに呼応して朝日辺りが嬉しそうに取り上げる元旦の朝。いかがお過ごしでしょうか。初日の出も見え、私は満足しております。
体感型ゲームのボクシングと、実際のボクシングを比べる事自体バカとしか言いようがない…。調査方法も怪しく、統計のマジックも使っている感じ。これでメシが食えるんなら、私にお年玉を下さい。もっと有意義にお金を使って見せますよ。
疑問点①
ゲームは15分おきに5分の休憩を挟んで合計1時間プレイするのに対し、スポーツは断続的に1時間行ったものと比較しているようだ。
→脂肪燃焼は20分以上に有酸素運動があって起こるもの。つまり、わざわざカロリーを大幅に消費し始めないように調整してデータを取ってやがる可能性大。
疑問点②
静止している状態を5とすると、
レースは7.5、テニスは12.5、ボクシングは12.1だった(単位はKJ/m)
と書いているが、通常の運動が一分間に何KJ消費するか書いていない。
→都合の悪いデータは見せない。
所詮こんなもんか。そもそもの目的が全然違うのに、何を言い出してるんだろう。
どうしようもない学者のやるパターンではある。
①詭弁に走る
②怪しいデータで印象操作、未完の研究をあたかも完成したように述べる
③結果だけを比較し、出発点及び過程を無視する
①ですが、詭弁は様々なパターンがあるんでその辺で調べてください。研究会なんかで一番鬱陶しいのは電波系詭弁論者。一般的なのは、無茶な二分法ですかね。
「あなたは女性が好きだと言った。だから私の事も好きでしょう?」
他に、無理のあるイコール(専門的には媒概念不周延の虚偽と言うらしい)
「あんパンはパンである。カレーパンもパンである。だから、アンパンはカレーパンである」「Aは有名大学生だ。Aは学問が好きだ。私も学問が好きだから有名大学生に違いない」というパターン。全部が同じ条件で結ばれているならいざしらず、頭と尻だけ繋がれても困ります。
②疑問点で上げたようなものです。気に入らんデータは見なかったことにする。それが御用学者の常套手段ですが、まともな学者が見たら一発で看破されます。でも、御用学者なので痛くも痒くもありません。学生のレポートレベルで論破されるような研究計画書を書く学者さんも居られます。某K大学の教授数名の報告書は爆笑ものでした。
③ですが、そもそもの出発点と目的地が違うのに混同するパターン。
AさんとBさんは勉強しています。Aさんは公務員の勉強を。Bさんは調理師の勉強をしている状況で、AさんはBさんにこう言います。
「キミは勉強しているようだけど、それでは公務員にはなれないから意味が無いよ」
勉強という点においては共通ですが、内容は全く違います。運動という点では共通ですが、「楽しんだ結果エクササイズにもなる」事や、単純に「ゲームとして楽しむ」つもりでWiiスポーツなどをやっている人に対して、「そんな運動ではスポーツ選手になれないよ」だの、「非効率的なダイエットだな」だの言ってるようなもの。
少し冷静になって欲しい。学問という権威にすがるのではなく、学問の権威を高めるようにならんと。自分は権威は嫌いな性分ですが、学問は本当に役に立つ。素晴らしいものだと皆が認めた結果、神聖視されるのであれば構わない。学問の地位向上に貢献するのではなく、学問にぶら下がる連中が吐く、「(一般に使われる)権威的色彩を含む学問」が嫌いなんですわ。