画像はネットランナーが新創刊4周年という微妙な区切りで雑誌のオマケにつけた
mixiたん。ネットランナー公式が息をしていないので、にゅーあきば.こむ様より。
今回は「mixi利用者数急落。学生の利用率はわずか2%に」を受け、mixiは何を誤
り現状を迎えたのかを個人的にまとめておきたいと思います。
・今のmixiにはプレミアム感、時代の最先端感がない
mixi敗北の最大の理由は、ユーザーを招待制ではなく無制限登録制にしてしまった点に
あると考える。今や死語であるものの、かつては「mixi八分」などという言葉があり、
mixi内に知り合いがおり、招待してもらえなければmixiは利用できなかった。
現実で付き合いがあっても、招待したくない人間はいるもので、そういった人には体よ
く「mixi使ってないんですよ」といって回避し、村八分を食らうというものだ。あまり
にも誘われない人は、2chなどで誘ってくれる人を探したり、お金を払えば誘ってやる
などという輩も出て、ちょっとした問題になった。(2005年ごろはこの程度のことが
問題になっていたのだから、ネットのモラルもなかなかのものだったのではなかろうか)
誘ってもらえるというだけで名誉であり、自身が時代の先端を走っているのだと実感で
き、事実利用者の多くはWEB関連産業や出版業などのクリエイターが多くかった。彼ら
が日々の雑感や、アイデアをまとめておくミニブログとして大変な価値があったし、ひょ
いと訪れた誰かのページを読むだけでも、なるほどなァと思わされることがままあった。
知らない人のページに「あしあと」をつけ、日記を読むというだけのことであるが、この
あしあと機能こそがmixiの大根幹であり、アナログなリンクが人々を繋ぎあっていたので
あるが、それがいつからか人気者に群がれば、友達が増えるだのなんだのという使い方に
変化してしまい、ミリオンナンバー(本格サービス開始直後の利用開始者)がクシの歯が
欠けるように次々と抜け落ち、クオリティが担保されないようになってしまった。結果、
私のような似非クリエイターのちっちゃなちっちゃなプライドを満たすこともなくなり、
退会者が増加。現時点での主たる利用者が減ってしまったのではないかと考えられる。
・まとめ
Twitterの躍進を支えるのは、投稿の手軽さであり、人間関係を強制しないフォローシス
テムであり、見たくないものを見なくて済むクラスター機能である。mixiにはそれがな
い。マイミクという友達申請を受ければ、友達にならなければ罪悪感が残り、いたたま
れない。足跡というリンク機能がなくなり、ユーザーの質は低下、現実同様の人間関係
を強制され、いっときも休まることがない。これではまったく、面白くない。そもそも、
日本人はグイグイ行くのを嫌がる。だからこそ、グイグイくる人間も嫌う。何がいいた
いかといえば、友達になってくださいとメッセージを送るのに尻込みするし、そんなだ
いそれたことを平気でしてくる、友達申請絨毯爆撃野郎を忌避する。今のmixiは誰も幸
せにしない。幸せになるのは、周囲の迷惑が理解できない、グイグイくる私欲丸出し系
の奴ばかりだ。