朝日新聞デジタル(Web版)に掲載された情報によれば、最も利用するSNSサービスは、
Twitterが49%、LINEが35%、Facebookが10%と並び、2010年時点で97%を占めていた
mixiは、今回調査で2%と、95ポイントの激減した。mixiの敗北の理由は、新しいサービ
スの登場もあろうが、使いにくいデザインへの変更はユーザーの反感を買った。そして
なにより、招待制でなくなったのが大きいのではないか。
SNSとしてLINEを挙げるのであれば、グリーやモバゲー、ハンゲームなどもSNSで
あろうし、となればmixiはますます窮地ということではなかろう。利用者数は多いが、
実際に利用している人間は少ないというのでは、広告出稿の意味もない。
そんなmixiが次に打ちだした手が、非公式コミュニティによる「mixi同窓会」を自社
内で開催させるというもの。
mixiって、僕らの青春でしたという書き出しからはじまるこのページ。募集要項を見て
みると、参加可能なのは「大学生、大学院生」とある。学生主催であるからわからいで
もないが、大学生は青春だ。昔を懐かしむ年齢ではまったくない。イベント中のTwitter、
Facebookは禁止など敵意がむき出しであって、こういった詰めの甘さや、見た人がどう
思うか、利用者はどう感じるのかを考えられない、想像力のなさが、世のクリエイター
たちに打ち捨てられた理由であることに、未だmixi側は気づいていない。学生主催のイ
ベントであっても、自社がタイアップするのであれば、大人としての対応があろう。
このイベントは、100名ほどの参加者のために、圧倒的多数の人間の反感を買うという
最悪のものになるのでは。そう思えてならない。もちろん今更変更したところで、見切り
をつけたユーザーは戻ってこないだろうが。
このような現状を見るに、今後ますますmixiは窮地に追い込まれるのではなかろうか。