mixi日記からの転載です。マンガの質は下がったか?下がったとしたら原因は何か?という問題です。雑誌が増え過ぎたという事は自明の理ですが、じゃあ、増えたのは何でかな。と。
30代の一般的な女性がワンピースを読んでいる。
理由は単純。「とても泣けるから」だそうだ。
観賞の理由はどうでもいい。
「ワンピースは泣ける」という情報をどこから得てきたかが重要だ。
今のマンガは誰もが読む国民的作品があるかどうか。これが重視されるべき。
答えは当然、「無い」と言っていいだろう。ナルトやブリーチの単行本がどれだけ売れようとも、そんな物の売り上げでは語れない。語るべきは本誌の売り上げだ。
単行本を買う人間は「オタク」か、雑誌を買いそびれた連中。昔は雑誌の売り上げは人気作品の力によって上下し、人気作品の単行本売り上げと連動していた。
だが、今はどうだろうか。確かに単行本は売れている。だがしかし、雑誌は売れない。単行本を買う習慣の無い連中が雑誌も単行本も買わない、すなわち、社会一般に浸透する作品が無くなったということではないか。
確かに、様々なメディアや趣味が現れ、マンガが絶対だった時代ではない。
しかし、雑誌の売り上げに対して単行本が「売れ過ぎる」という事実からは、オタクしか買わないような作品ばかり載っているという答えが導き出せないか。
以前、大学院生や講師の卵の方々と話をしたことがあるが、それをまとめたい。
「昔は読んでいた」「最近のはつまらない。大人になったからとかそういうものではない気がする」「ハラハラしないマンガばかり」「ぬ~べ~みたいなのであればイヤラシくてもいいけど、今のはちょっと…」
つまり、来週も読みたいと思えるマンガが無いという事だ。ライバル不在のジャンプの慢心か、オタクや腐女子による害悪か。オタクがマンガを支えているなんて、私から言わせて貰えば、思い上がりもいいとこだ。オタクが居なくなれば、また一般ウケするような作品を作るだろう。一般人が面白いと思える傑作は、オタクにとっても面白い。その傑作が面白くないと言うのなら、それはオタクとしても欠陥がある。
恐らく、一般の方々にとっての違和感の一端は、「萌え」の過剰供給だろう。
「エロ」ではないことが彼らに拒否反応を抱かせる。
かつてのサービスカットは露骨な性だった。
「うれしはずかしサービスシーン」だったわけで、誰がどう見てもドキドキ出来る。
しかし、今はどうか?丸みを帯びたキャラが丸っこい体で肌を露出したりする。
記号化された「エロス」であり、1+1が2であるように、こういったカットを見たら興奮するように。という取り決めがされてある。これが問題だ。
端的に言えば、絵柄やルールが合わないのである。
何事も起きないマンガは好まれず、キャラクターを前面に押し出したバトルマンガも愛されない。そこには彼らの考えるマンガらしさ、面白さが無いからだ。
鰤、ナルト、リボーン…一体何が面白いんだ?
最近のリボーンは輪をかけてツマラン。画も大して上手くなかろう。
絵ではなく、画と書いたのは、マンガとしての上手さであり、美術的な上手さで評価していないと言いたいがため。腐女子はそれでいいのかもしれない。しかし、男は我慢できないだろう。マンガ市場の基礎部分をオタクが占めるようになったらオシマイだ。
オタクとは先鋭化された結果、梯子を外され降りるに降りれなくなった求道家ではなかったか。そのピラミッドの先端共が、ピラミッドを占拠してはいけない。ニッチを楽しむのが我々だ。全てをニッチにしちまえば、市場が死ぬのは自明の理。
マンガの質は下がったろう。しかし、それを後押ししているのは我々かもしれない。という可能性を知っておいてほしい。耳が痛いかもしれないが、完全に否定されるほどか細い可能性ではないと自分は思っています。
理由は単純。「とても泣けるから」だそうだ。
観賞の理由はどうでもいい。
「ワンピースは泣ける」という情報をどこから得てきたかが重要だ。
今のマンガは誰もが読む国民的作品があるかどうか。これが重視されるべき。
答えは当然、「無い」と言っていいだろう。ナルトやブリーチの単行本がどれだけ売れようとも、そんな物の売り上げでは語れない。語るべきは本誌の売り上げだ。
単行本を買う人間は「オタク」か、雑誌を買いそびれた連中。昔は雑誌の売り上げは人気作品の力によって上下し、人気作品の単行本売り上げと連動していた。
だが、今はどうだろうか。確かに単行本は売れている。だがしかし、雑誌は売れない。単行本を買う習慣の無い連中が雑誌も単行本も買わない、すなわち、社会一般に浸透する作品が無くなったということではないか。
確かに、様々なメディアや趣味が現れ、マンガが絶対だった時代ではない。
しかし、雑誌の売り上げに対して単行本が「売れ過ぎる」という事実からは、オタクしか買わないような作品ばかり載っているという答えが導き出せないか。
以前、大学院生や講師の卵の方々と話をしたことがあるが、それをまとめたい。
「昔は読んでいた」「最近のはつまらない。大人になったからとかそういうものではない気がする」「ハラハラしないマンガばかり」「ぬ~べ~みたいなのであればイヤラシくてもいいけど、今のはちょっと…」
つまり、来週も読みたいと思えるマンガが無いという事だ。ライバル不在のジャンプの慢心か、オタクや腐女子による害悪か。オタクがマンガを支えているなんて、私から言わせて貰えば、思い上がりもいいとこだ。オタクが居なくなれば、また一般ウケするような作品を作るだろう。一般人が面白いと思える傑作は、オタクにとっても面白い。その傑作が面白くないと言うのなら、それはオタクとしても欠陥がある。
恐らく、一般の方々にとっての違和感の一端は、「萌え」の過剰供給だろう。
「エロ」ではないことが彼らに拒否反応を抱かせる。
かつてのサービスカットは露骨な性だった。
「うれしはずかしサービスシーン」だったわけで、誰がどう見てもドキドキ出来る。
しかし、今はどうか?丸みを帯びたキャラが丸っこい体で肌を露出したりする。
記号化された「エロス」であり、1+1が2であるように、こういったカットを見たら興奮するように。という取り決めがされてある。これが問題だ。
端的に言えば、絵柄やルールが合わないのである。
何事も起きないマンガは好まれず、キャラクターを前面に押し出したバトルマンガも愛されない。そこには彼らの考えるマンガらしさ、面白さが無いからだ。
鰤、ナルト、リボーン…一体何が面白いんだ?
最近のリボーンは輪をかけてツマラン。画も大して上手くなかろう。
絵ではなく、画と書いたのは、マンガとしての上手さであり、美術的な上手さで評価していないと言いたいがため。腐女子はそれでいいのかもしれない。しかし、男は我慢できないだろう。マンガ市場の基礎部分をオタクが占めるようになったらオシマイだ。
オタクとは先鋭化された結果、梯子を外され降りるに降りれなくなった求道家ではなかったか。そのピラミッドの先端共が、ピラミッドを占拠してはいけない。ニッチを楽しむのが我々だ。全てをニッチにしちまえば、市場が死ぬのは自明の理。
マンガの質は下がったろう。しかし、それを後押ししているのは我々かもしれない。という可能性を知っておいてほしい。耳が痛いかもしれないが、完全に否定されるほどか細い可能性ではないと自分は思っています。