Amazonはマーケットプレイスは制約時に100円が徴収さえ、本なら更に60円。
CDやDVDなら140円を追加で支払うよう求めており、当然配送料も必要になります。
また、これに手数料15%(これはものによりますが)もかかるため、
割と利益にならんわけです。これについてある競取りの古本屋さんが怒っているのを
目にしたのですが、確かに一見暴利だと思います。しかし、内訳をみればそうでも
ないのではないかとも思うのです。
その方の主張は暴利というだけでなく、Amazonという国外企業に日本の企業が
蹂躙されており、本という市場を寡占化されてしまっているとお怒りでした。
最近の日本人はだらしがないといいたげで、老害だと切り捨てることもできますが、
今回はそれはいたしません。私がいいたいのは、人様がつくったものを
中古販売して利益を受け取っているお前がいうなということ。
古物商といえば格好がつきますが、現状、出版社(版元)がバーコードをつけて
売っているもの新古書店で買ってきて、それをAmazonで売ることで生計を
立てている人間に、今の出版、流通の在り方をどうこういわれる筋合いはない
わけです。しかも販路もAmazon頼み。自分で何をしたってんでしょ。
中古があふれれば、新しい本は売れなくなります。それは版元としては
頭の痛い問題です。本が売れるから、本が出せる。この当たり前のことすら
理解できず、現状を憂うとは何事かと。
確かにね、ナントカの危機です!とかいえば、「ものをいった」気になるのは事実。
だからこそ気をつけないといけない。間抜けなことをヌカしていないかと。