BF1943、バトルフィールド1943というゲームをXbox360で購入しました。テレビゲームへの風当たりが強い昨今、ゲームは使い方次第だという事を示したいという重いが前々からあり、今回のBF1943プレイを機に書いて見たいと思います。バカとハサミが使いようなら、ゲームだって使いようなんです。
このゲームをやっていて思うのは、戦争はいかん…という事。
FPSをやる人間はキチガイだとか、殺人を幇助するだとか言われますが、
少なくともこの作品ではそうは思えない。敵戦闘の機銃や爆撃に逃げ惑ったり、自分の周りに敵狙撃手の弾が着弾したり。
間違っても、戦争最高!俺も人を殺したいぜ!!とは思えない。
少なくとも私はそうです。もしも、そう思わない人間が大多数だとするならば、私は規制されるべきともお考えます。
では、敵兵を殺す事に快感は無いか?と言われれば、それは確実に「ある」。
しかし、ふとした瞬間に後ろ暗く、悪寒を感じる事がある。
実際の戦争でも敵兵を殺して興奮状態になったり、えもいわれぬ恐怖を感じただろう。
たった20分程度のマッチングで2~3度は死んでいく。実際の戦争なら1度貰えばそれで終わり。尋常じゃない心理状態だったろうと容易に想像できる。
アメリカはこのFPSを軍人育成に活用しているようだが、日本は規制に走るのではなく、こういったゲームを通して色々と感じて欲しいと思う。戦争はいけない、戦争は怖い。口伝では分からない事も多い。斜に構えて「ハイハイ分かった」ってのが日本人の多くのスタンスなんじゃないか。
だとすれば、戦争の正否論の前に、戦争とは何か?を知って欲しい。
開始数分でFPSの上手いガイジンに眉間を打ち抜かれる。
「何だよ!ふざけんな!クソゲー!!」
と、短絡的にはなれないはず。こんなにあっさりと人は死ぬ。自分は死んでしまう、それが戦争であると上手く伝えるゲームがあればいいのではないか。
銃を乱射して敵を気持ちよく一掃する『無双』のようなゲームを思い浮かべる人が多いようだが、これらのタイトルは多くを学ぶ事が出来る。BF1943は、米軍、日本軍をランダムで選ばれ、出撃することになる。日本軍なら米軍を、米軍なら日本兵を躊躇い無く殺せてしまう。アジア系の面構えをしている相手に銃剣を突き立てたり出来てしまう。それがゲームの持つ狂気だとするのは早計だ。それこそが人であって、立場が変われば平然と「敵」が何であろうと殺せてしまう。
自分達が常に狂気を持っていて、それを飼い慣らしているから日常を生きている。
犯罪は「おかしな人」が犯すものだとか、人を殺すなんて「ありえない」だとか考えている事がいかに的外れか、そういった人間を社会から切り出せば安全だと思う事がいかにバカげているかを感じて欲しい。
人間は環境で180°生き方を変えられる。戦争も犯罪も、選ばれた人間が起こす特別な事柄ではなく、ありふれた日常を送る人達がひょんな事から道を踏み外して起こす事だと認識して欲しい、犯罪者予備軍を囲い込むなんて事は、全人類を囲い込むに等しいと知って欲しい。
人
間ってのはそうそう上手いこと出来てない。人の業であって、知らん振りして生きて許されるものではない。許してきた社会も社会だが。分かっているつもりで分かってない、「戦争」と「業」について考える良い機会になるかもしれない。
自分は教育的FPS(戦争ゲーム)利用を推奨、促進したい。