「CIVILIZATION REVOLUTION」というのが正式名称だそうです。このゲームは、プレイヤーが君主となり、国を育て、敵勢力と切磋琢磨し、世界の覇権、更に他惑星への移住を目指すターン制シミュレーションゲームです。ちょっと風変わりなデザインですが、このバタ臭さが慣れてくると心地良く感じます。ちなみに日本語版が360/PS3/DSで発売中です。
評価…8.0/10.0
【総評】
シミュ&洋ゲーということで、万人に受けるとは思えません。加えて、ボタンを連打すれば勝てるようなゲームに慣れている人からすれば、難し過ぎて全く面白くない。という感想を持たれるかと思います。本来はもう少し点数を上乗せしたいのですが、世間一般にはここが限度かと。戦略性や効率、運…様々な要素が絡み合う、コンシューマーシミュレーションの傑作だと思います。
【蛇足】
現在、しっかりとしたシミュレーションゲームを作っているゲームメーカーが国内に幾つあるか。
結局、オンライン要素や戦略性をつめていった、「キャラ物」ではないシミュレーションゲームを作れているのは海外のメーカーしかない。また、難易度的にもなかなか手ごわく、実績を1000にする為に最高難易度の天帝モードを十数回遊ぶハメになりました。非常にやりがいのある作品です。
【ゲームの基本】
君主たる自分は、首都を1つ任されてスタートします。君主は歴史上の人物から選ぶ事が出来、それぞれに特殊能力を持っています。首都には人間が居り、それを兵士に育成したり開拓者に育成することで、未知の世界へ歩んでまいります。先々にある資源や敵を打ち倒し、新たな都市を作り、国土の拡大及び人口増加を図りましょう。人口が増えれば、労働者や兵士を増やす事が出来、加速度的に生産性が高まります。
資金(資源)、兵力のみならず、科学力や文化といった要素も重要で、
優れた文化を持っていれば、敵国民が自国に寝返ったり、科学力が優れていればいち早く他の惑星に移住する事で勝利条件を満たす事ができます。地球を武力や金融で制圧するも良し、平和に文化で制圧するも良し…。勝利条件が1つではない自由度の高さも売りです。
戦争をする為に資金や人材、科学力が必要になることもあれば、他国との外交交渉の為に必要となる場合もあります。先々を見通したプレイが必要とされます。
【各種批判に対して】
どうしてもPC版のCiv4と比べられ、「ゆとりCivだwww」等と煽られますが、
一日中…いえ、一年中PCの前に座っていられる人間ならいざ知らず、
コンシューマーでプレイするならこのゲーム性が落としどころです。
簡易的ながらもCivであり、難解な要素を取っ払う事で誰もがのめり込める参入障壁の低さ。
コントローラーに合わせて最適化された操作。
いずれも家庭用ゲーム機に合わせた調整です。廃人のように一生をかけてやり込むならまだしも、1ソフト100~200時間遊べればいいという方からすれば十分満足できる内容。まして、1ソフト20時間も遊ばない多くのユーザーにとって、このゲームはまだまだ「奥深く、難し過ぎて手に負えない」部類です。