最近のドラマは原作がマンガという形で存在しており、それを焼きなおすだけという形式のモノばかりである。一般人向けに劣化コピーしたものもあれば、エンターテインメント性を保持または向上させてドラマ化されるものもあります。しかし、大体において2次元の3次元へのコンバートは失敗します。
最近ヒットしているドラマで言えば、『マイ★ボスマイ★ヒーロー』ですが、こちらは韓国映画が原作であるという事を皆さんはご存知でしょうか?久しぶりに原作がマンガじゃないと思えばこういった落とし穴が存在しているわけですね。しかもこの作品、韓国では2が作られるほどの人気作品で、観客動員数は350万人を超えているのだとか。素直に考えれば、売れる作品なワケです。
何を言わんとしているかというと、テレビ局は、自分達でドラマを作る力をもう既に持ち合わせていないということです。ですから、ドラマ制作に携わる人間はいかにマンガや外国映画(外国ドラマ)の面白さを無劣化エンコーディングするかに務めていれば良いということです。視聴者ウケを妙に狙ったり、することによって余計な記号が混じり、興ざめしてしまったり作りが陳腐になるというデコードだけはしてはいけないと私は考えています。
それは、元ネタが存在しているという段階で、幾つかのオーディションを通過しており、面白くない作品はそれまでに脱落しているハズだからです。マンガなら編集や担当とのやりとり、読者の反応、それ以前に作家としてのデビューに至る力量など数々の試練を潜り抜けているわけですから、余計な味付けなぞ不要。そんな事をすると、劣化した作品となってしまう。
製作サイドが張り切れば張り切るほど妙な作品が出来上がるという悪循環があるにも関わらず、
「マンガなどに負けないような作品をオリジナルで出したい」
という主旨の発言が為された事に落胆しております。原作があっても失敗するのにですか?と。
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