繰り返しになりますが、児童ポルノは禁止すべきです。日本は民族的に見分けが付き難いからどうこう・・・という記事はこのブログを漁れば出てきますので割愛。今回取り上げるのは児童ポルノを巡る偏見です。
明らかな子供(年齢が一桁とか)を性の対象とする事は、さすがに無理がありますよね。といいますのは、繁殖するのに十分な成長を遂げているとは言えない場合が多く、性行為までのプロセスや性行為自体に問題が起こるからです。つまり、純真無垢な子供を上手い具合に性の玩具にする事、子供を性行為で破壊する事に至上の快感を覚える事などは、禁止されるべきです。
ここに反対の余地は無いと私は考えます。但し、子供に性的興奮を覚える事を禁止するのは不可能であり、実際に問題を起こさない限り黙認しなければならないとも考えます。これは、段階的に人間の思想を区別する事に繋がりかねません。肉体的成熟度が高い個体を愛する人間が最も正しい思想または嗜好の持ち主であり、そうではない人間ほど危険だとするのはいただけません。
極論すれば、イケメンが好きな女性は正常でブサイクが好きな女性は異常だとか、巨乳が好きな男性は正常で、貧乳が好きな男性は異常だと言うものです。
Iカップが好き→超正常 Dカップが好き→正常 Aカップが好き→異常
こんな具合で。
個人の趣向を縛る事は出来ません。縛るべきは、現実に犯罪に走った場合の事実であって、思想ではない。共謀罪の時にも話題になっていましたが、「ああ、あいつブン殴りてぇ・・・」「だよねー」で両方とも犯罪者ってどうなんだよと言う事です。ブン殴ったら逮捕するのは当たり前として、程度の差はあれ、口にしたり考えるだけでアウトというのはあまりにも厳しい。密告社会の到来です。そこまで縛って一体何になるのかと。犯罪をする人はするし、しない人はしないんです。武器を準備しだしたりしたなら逮捕もいいでしょうが、口が滑れば即アウトってのはおかしい。(本人に向けて脅迫した場合はまた別)
子供が性の対象にならないようにするにはどうすべきか?という問いに多くの人はこう反応します。
『そのようなメディアを排除すべきだ』と。事実、過去にテレビ局がでっち上げの番組内で秋葉原の店頭には平然と児童ポルノが売っている!と画面全体にモザイクをかけて報じた事があります。
※アキバに詳しい私はどんなに大きくモザイクがかかっていても場所が特定できたので、実際に足を運びましたがそんな商品は売っていませんでした。そもそも、そんな危険な商品(裏DVDよりも危険だそうです)を売ってる店が取材に応じるわけがない。オオバカタレでもちょっと考えれば分かりますよね。
メディアの排除といいますが、その効果はどうなのかと何度問うても返答はありません。当然です。費用対効果(?)をだれも計算してないんですから。また、する必要もありません。振り回す旗さえあればいいんです。一見して良さそうな事を言っていれば、大衆は深く考える時間的余裕も知識も無いので応援してくれます。「心の教育」「格差問題」「学力低下」と同じですね。キャッチーなコピーがあればいい。中身はどうでもいいんです。学力を上げよう!と言って怒る人が少ないのと同じです。ですが、ご存知とは思いますがその根拠は学力が下がっているという怪しいソースです。根拠や効果なんてどうでもいいんです。どうすれば心の教育が出来るかなんて二の次。とりあえず旗を振ればいいと考えてる。
性犯罪が激減したのは性産業のおかげというのは何度もご紹介しておりますが、児童ポルノを禁じれば子供が被害者になる事件は減少するのか?性欲の捌け口になっていた児童ポルノが失われれば、ストレートにその性欲が子供に向けられるのではないか?何度も述べますが、私はこう危惧しているのです。
ですが、児童ポルノDVD、俗に言うロリ系という作品に無理矢理出されて酷い目に会う子供も居ると思います。それはやはり守らなければなりません。そこで、実写の作品はしっかりと規制を施し、ロリやショタ好きの人には申し訳ありませんが、2次元で我慢していただく。これを私は提唱したい。しかし、どうやらそれも叶わないような言論が巷を席巻しております。
メディアの捏造と、リスクマネジメントをしない(考えられない)大衆によって、言論が形成されています。その姿はまるで、新種の病気が出たからその地域一体を焼き払って安心している愚かな人々といった感じですね。病気が出たから焼く。また出たからそこの地域を焼く、またまた出たから・・・延々とこうしていくんですか?諸悪の根源を叩く特効薬を作る気にはなりませんか?
ただ、この病(精神病とかそういう意味ではなく、子供を性の対象としてみてしまう事)に特効薬はありません。ワクチンも作れない。だったらどうすればいいか。身近な例で考えればいいんです。殺人事件はいつの時代もゼロになりません。規制を強めても減りはしてもゼロにはならない。死刑制度のある日本でさえゼロにならないわけですから、絶対に消えないでしょう。殺されるのが怖いからあなたは外出しませんか?しなきゃ生きていけないんですからしますよね?これは「殺人」という犯罪に一定程度付き合ってあげてる事になる。
つまり、「児童に対する暴行」にも付き合わねば仕方ないんです。それは、殺人事件が無い世の中にするために、包丁の販売を禁止しないのと同じです。包丁は生活を便利にする一方、人を殺す事にも使えます。児童ポルノも同じかもしれません。先に述べましたが、児童ポルノのおかげで犯罪が抑止されている可能性がある。事実、性犯罪は性産業の発展とともに減少しました(例:週刊誌・ビデオ)。ようは使いようと言う事です。包丁を殺人に使う人は使うし、児童ポルノを見て児童に対する暴行に走る人は走ります。これは変えがたい事実として受け止め、被害に会わない生き方をするしかないでしょう。日頃から暗い夜道を歩かないように気をつけるようなもので、子供に言い聞かせたり、親が子供を守ってあげるしかないでしょう。
話は少し変わりまして、児童ポルノがなぜ悪の枢軸とされるのか。その偏見についてです。
児童に対する性犯罪を犯した人間の多くが子供の性を扱った著作物を持っていた。だから児童ポルノは禁止すべきである。と、こういう理由付けを規制論者はするわけです。で、悪の枢軸であると。これの意味がさっぱり分かりません。関連性はあるように見えます。しかしその関連性と言うのは、児童に性的興奮を覚える人間だから児童を題材とした性的な著作を持っていた。というだけです。それ以上の関連性は今のところ発見されていません。
ファッションに興味があるからファッション誌を買う、コスメを買う
釣りに興味があるから釣りのDVDを買う、鑑賞する
野球が好きだからナイターを見る、グッズを購入する
これらと何らかわりません。対象物が犯罪かどうかというだけです。そりゃ、犯罪に興味があるんだから犯罪に関係したものを所持するでしょう。何かおかしい事を言ってますかね?児童に性的興奮を覚えて児童ポルノを買うのか、児童ポルノに感化されて性犯罪に走るのか。鶏か卵かということでしょう?私は断然前者だと思います。
・学生時代ブルマやスクール水着に興奮した→ブルセラ物のAVを見る
具体的で近しい例を挙げればこうですかね。多少のノスタルジー補正があるとしてもこうですよ。
犯罪者の多くは毎日食事をします。と言ってるのと変わらないと思いますがね。当然だろ?と。アメリカにおける犯罪者の98%はパンを食べます。だからパンは危険だ!って言ったら笑われると思いますが。児童ポルノのメリット・デメリットを精査せずに規制するのはまともな脳味噌の人間とはとても思えません。それは真っ当な学者ではないですね。自分の思想を絶対と思って論文を書いてる人間の著作は本当につまらない。間違いも多い。まともな大学の卒論の方が出来がいいくらいです。
仮に、児童ポルノによって世の中の児童に対する暴行が抑制されていたとしたら?この可能性だって捨てきれない。ならば、双方妥協という大人社会の搦め手を使いましょう。実写は全面禁止(そもそも製作段階で被害者が確実に出るから当然か)しかし、被害者が出ない2次元は今まで通り黙認。これで、メリット・デメリットどちらが大きくても大勢に出る影響は少なく済みますし、被害に会う児童を守ると打ち出した面目も躍如されます。
まあ、アレですよ。週刊誌のグラビアやビデオ、DVDで性犯罪が減ったのは事実。世の中に児童ポルノが氾濫している!と叫んでいらっしゃる方が多いのでその言葉を借りますが、氾濫してるのに何で児童暴行が無くならないんだろう。週刊誌やビデオで満足した男は暴行しないんですから。どう見たって週刊誌やビデオで満足できない男が暴行事件を起こすわけですよ。そんなに世に出回ってるのに児童への暴行が減らないなら、規制しても減らないと思うんですがね。著作物では我慢出来ないどうしようもない人間が犯罪を起こしているんですから。
最後にデータを示しておきます。
ちなみに近年犯罪数が激増しているように見えますが、これは統計の取り方が変わった事※に起因している点と、検挙率が上昇している点を考慮してご覧下さいますようお願い申し上げます。また、時代背景(暴行を受けたと言い出し易い時代かどうかなど)も合わせてご考慮下さい。
※・・・警察に持ち込まれる相談事も犯罪認知数に計上し、積極的に告訴や被害届を受理する体制に変えた事、それを国民にキャンペーンを通じて告知した事で、闇に葬られていた犯罪の一部が噴出してきた事による。
参考:『犯罪統計入門 p.64 浜井浩一 日本評論社』
児童強姦被害者数の推移・・・http://kangaeru.s59.xrea.com/G-youjyoRape.htm
緩やかな減少傾向であり、近年は底を打ったように見える
未成年強姦犯の推移・・・http://kangaeru.s59.xrea.com/G-Rape.htm
近年の若者の性が乱れているという事実は全くありません
強姦被害者数総計推移・・・http://kangaeru.s59.xrea.com/G-youjyoRape.htm#G-youjyoR1-2
むしろ、高校生以上(中卒以上)の性犯罪被害者が増えている事に注目。児童の被害者は増えていない、未成年者の性犯罪も増えていない。つまり、繁殖能力を有した水準の女性に対して大のオトナが性犯罪を起こしているという事である
嬰児殺と幼児殺人被害者数・・・http://kangaeru.s59.xrea.com/G-baby.htm
同じ児童という観点で比較すると小学生以下の殺人は105件(2005年)で、幼女暴行被害者数は49件(2006年)なので、その犯罪の重さの観点からも殺人の方が遥かに問題視すべきである事が分かる。(だから児童暴行をないがしろにしろと言う意味ではない)
また、ここから見えてくるものとして挙げられるのがメディアの偏向性である。
割合から言えば3日に1人児童が殺されているにも拘らず、テレビは毎度その事を報じているだろうか?特異な事件(死体遺棄や犯人がオタクとされる)ようなものしか取り扱っていないのがよく分かるだろう。また、少年による殺人が取り上げられる事も多いが、2004年の統計によれば12歳以下(小学生以下)の殺人は1件のみ。13~18歳を見ても8件である。メディアがいかに危険な物であるか認識を改める好例であろう。