はい、新書のレビューは久し振りになります。画像は帯のゲームセンターあらし。小難しい本ばかり読んでいるので、息抜きにと購入しました。書評と言うよりも、長い長い駄文集ですが、お付き合い下さい。
評価…2.3/10.0
【総評】
この本を読んで誰が得をするのか。
疑問が残る。120円(コーヒー一本分)だったとしても、
私はコーヒーを買うだろう。
先ず、ここに書かれている内容である。私が知らなかった内容がゲームに関する情報ではただの一つも無いということ。所要30分と少しで読破出来てしまった。ここまで立て板に水な本を読んだのは初めてで、あまりのあっけなさに驚くばかり。微塵も得るところが無かった。つまり、この程度の本なら私には書けるということ。著者には失礼ですが、断言しても構いません。前著も「プレステ3はなぜ失敗したのか?」も同じような内容で、微塵も得る部分が無かった。また、PS3を「プレステ」などと呼んでいる段階で、そのゲーム機を語る資格が無い。ソニーはPSを「プレステ」と呼ばせたくないのだ。それくらい知っておいて欲しい。
「PSP」をプレステピーと言うか?「PSX」をプレステエックスと言うか?
ソニーは基本的に「ピーエス」と発音させたいようで、これは当然カッコイイというのもあるが、世界共通言語で統一しておくという意味もあるのだろう。プレステという響きは致命的に格好が悪いというのが彼らの認識で、私もピーエスの方を支持する。「プレステ3」などと表記するのはもってのほかで、絶対と言っても良いくらいに「PS3」と書くべきところだ。
さて、本書に関してであるが、私は全て知っていました。というのも、そういう知識を集めていますし、専用の掲示板なんかも定期的に目を通し、国内外の動性を把握しようとしているからです。どうもこの著者もその掲示板を見ているらしく、掲示板から拾ってきただけのような事を述べている。既視感が酷いのは、そういう掲示板で見た情報と同一の内容を言葉を変えて並べているだけに過ぎないからだろう。
この情報レベルなら、ある掲示板に張り付いている住民なら、日本の総理の名前を知っているレベルの内容で、知らないはずがない。全く見るところが無い。
また、ゲームについて詳しくなりたいと思うような異常者以外にこの本を読む人間が居るか。Wii Fitや、モンハンを必死に遊ぶ以外にゲームをしないような層がこれを読むだろうか。内容は確かに世間からすれば高度だろうが、我々からすれば驚くほどに「ショボい」のだ。
【蛇足】
因みに、私はWii Fitもモンハンも持っているし、遊んでからこういった事を言っているのであって、以前「モンハン」をやりもしないで貶めるクズだと評されたが、そんな事は決してない。ただ、モンハンはカメラワークが酷過ぎてつまらない(カプコンのクソカメラワークという伝統をもっと改良すれば面白くなるのに)。と言っただけで、「やりもしないで貶めた」となるのだから信者は恐ろしい。
例えるならば、高校生に算数の四則を教えているような、今更何を言っているのか?といった内容の本である。一般に高校生が「さんすうドリル」をやって受験勉強に備えたいとは思わないはずだ。参考書や赤本を買ったつもりが「さんすうドリル」だったのではたまったものではない。今の心境を例えるならこれが最も近いだろう。
様々なエセ科学本を読み、頭が痛くなった覚えがあるが、ここまでまともな事を書いてあるのに価値の無い本に出会ったことは初めてだ。一般人からすれば全く読むべきではなく、我々からすれば誰でも書けるだろ、印税を俺に回せや!である。
無理にアラを探すなら、何でXbox(旧Xbox)やPS3が入っているのかということだ。
日本を変えた10大ゲーム機の中にXboxやPS3が入っていること自体がバカタレの妄言にしか思えない。前者は表題の意味が理解できていないわけだし、後者は何だこのPS3信者…である。触れる必要が一切無いのだ。これを入れるのであれば、メガドライブ、ドリームキャスト、NEOGEO、ゲームギアが入るべきだろうし、ゲームウォッチはどうした?となる。大きく取り上げるべきは幾らでもあるではないか。
ドリキャスなどはコンシューマゲーム機のネット対戦の先駆けであり、触れない理由が全く無い。一切と言っても良いほどセガ製品を大きく取り上げない所を見ると、PS側からしかゲームの見えないタイプの人間なんじゃないかと勘ぐってしまう。
何はともあれ、この本から得られる知識は私には無かったし、知識を得たいと思っている方にもこの著者の作品からは偏向がある為に得るべきではないと考える。自分が10代なら秋葉原のど真ん中(自宅の前)で盛大に焚書をと真剣に悩んだろう。誰かがやっていた「かんなぎ非処女への抗議」だったかの真似事をしても良い。それくらい絶望的な内容である。
批判ばかりでもあれなので、私の選ぶ日本を変えたゲーム10選は次の機会にでもやりましょう。世間一般とは異なる感性で敢えて選んでみるのも良いかもしれません。そちらの方が真実に近づけると思いますしね。