アダルト産業と言えば、世の男性を救うアイテムの1つでもあります。これを一切撲滅しようとすれば、ヨーロッパの絵画の一部(裸婦)は消えてもらわないといけません。いや、マジですよ?
ビデオ倫理審査委員会と言えば、アダルトな著作物が問題にならないか審査する所です。具体的には、モザイクがどうなってるのかを見るところですね。ここは老舗で、一時期モザイクが大きかった事からソフ倫という新興団体に押し込まれた経緯があります。
そこで、新基準モザイクを発表。モザイクの大きさを従来の半分にしました。ソフ倫は元々この大きさだったわけですが…。 新基準モザイクになってからどうなったか。確かに小さくはなりましたが、某S社などはモザイクの大きさを殆ど変えていません。幾ら小さくしてもいいよ!と言っても、メーカーが小さくしなければ、当然一緒。今回ビデ倫をぶっつぶせ!とばかりに大仰にK察がビデ倫に乗り込んだわけですが、メーカーや販売店ならまだしも、何でビデ倫?販売店ってのも腑に落ちなくて、何でヨドバシ?完全に現在のアダルトコンテンツ商売が分かってないとしか言いようがない。単なるパフォーマンスと言うべきか。
私は法律の専門家でも何でもないので間違っているかもしれませんが、私の知る限りに於いて、このような事柄を扱う法律は相当曖昧になっています。
【刑法175条】
『わいせつな文書、図画、その他の物を頒布し、販売し、又は公然と陳列した者は、2年以下の懲役又は250万円以下の罰金若しくは科料に処する。販売の目的でこれらを所持した者も、同様とする』
というのが、猥褻物頒布罪に関する条文(間違ってたらごめんなさい)です。ここでもうお気付きの方も多いと思われますが、モザイクが何センチないとダメです。なんてドコにも書いていないんですよ。
つまり、ソフ倫やビデ倫はあくまで「自主規制」を行う団体なのです。B地区(←隠語ですよ?)は本当は出してもいいけど、少年誌だから出さないでおこうというのがジャンプやマガジンの基本方針。マガジンはその辺りがジャンプよりも年齢が上の世代を狙っている分だけ甘いのはご承知の通り。一昔前のジャンプはぬ~べ~のせいでボカスカ自主規制してたのを思い出しますよね。
でありますから、本来どこまでがやりすぎで、どこまでならセーフなのか決まっていないんです。昨今のモザイクは確かに小さくなりはしましたが、現物を知らなければ見ていても詳細はギリギリ分からないレベルです。これを許容するかどうかという問題なんでしょうが、明確な基準もないのにガサ入れとは相当手荒ですね。
他にも、コミケ後は修正が大きくなったりする8月修正なんてものは同人や成年向けコミックを買っている人間なら知っている事。この時期はこれ見よがしにK察がパクりに来るんです。その為に出版社は発売日を9月にずらしたりします。普段は黒線1本でも、8月は局部を全て白抜きとか…それドコの青年誌?くらい消してます。成年コミックマークいらねえじゃん!と、憤慨した方々も多々居られる事でしょう。
わいせつ物なのか芸術作品なのかでも意見が分かれてモメますし、この世からアダルトコンテンツを消す事が本当に良い事なのかどうかも怪しいのです。以前からお伝えしています通り、週刊ポストが発売されて以降、性犯罪が激減しました。世の男性が週刊ポストで性的に満足したからに他なりません。アダルトコンテンツの撲滅は本当に世の中、ひいては女性の為になるのか、いささか疑問を感じずには居られません。裸婦という絵画のジャンルも同時に消さねばなりません。刑法175条では、 頒布、販売、販売目的の所持が禁じられて居るので、絵画は元々絵描きさんがおまんま食う為に描いているんですからアウトです。アレは芸術作品だから!という逃げは通用しません。形が違ってもDVDの映像は(映画)作品と認識できますし、マンガはそのまま絵画です。
週刊誌→ビデオ(VHS)→PC→DVD
いずれも男が性欲を持て余しているから売れたヒット商品です。
これらも極論すれば性産業なんですよ。
コンテンツの発展と同時に性犯罪も減ってきています。しかし、中にはこういったコンテンツを見て性犯罪に走るものも居るでしょう。アニメやゲームと犯罪を結びつけるように、何やら良く分からないものと犯罪は結び付けられる傾向にある。ですが、そんなものはごくごく稀なケースに過ぎないと思われます。
K察が調書を作る際に、「何でこんな事をしようと思ったの?」
と、恐らく聞くことでしょう。
ここで、「誰でもよかった」とか、「性欲を持て余してたんで!」
と答える人は居ない。普通は、「○○を見て自分もしたくなった」
と答える(ように仕向けてる)わけです。
アダルト産業は潰し易いですから槍玉にされやすいんですが、世の男性は18ないし20過ぎてエロにビビリ過ぎなんじゃねえかと思うんです。いやね、私のように公然とエロい物買ってます!とか言えってわけじゃないですよ?少なくとも、アダルトコンテンツは我々にとっての権益なんですから、それを明確な理由なく奪おうとする者にはもうちょっと抵抗してもいいんじゃないかと思う次第です。
「アイツ、エロいモン買ってるんだって(プ」
とか言われるのが怖くて無理なんだろうけども。
世の男性はアダルトコンテンツを前にして恥ずかしがったり臆することなく要求すべきところは要求し、また、与えられた権利の上にあぐらをかくことなく、アダルトコンテンツを許容・提供して下さる女性に感謝しながら生きようと。適当に締めておきますね。
エロいのは男の罪。それを許さないのは女の罪
って昔、誰かが言ってた!