スマホの画面方向が縦だから縦動画が増えるだろうか?
結論としては、増えます。でも、どこかで止まる。それが私の考えです。
というのは、スマホが縦長なのはスマホが人間の利便を考えて縦長になっているからに過ぎません。で、このスマホ、どんどん小さくなっていくものなりと思っていたら、コンテンツを見やすいようにドンドンでかくなってますよね? 10年前の常識からいえば、ありえなかったはずです。小さくなるのが進歩でしたから。
で、いまは大きくなっていくけれど、これからも大きくなっていくだろうか、という話なんです。やっぱり、どこかで小さくなるんじゃないか。そうなると、画面が縦長か横長かなんてどうでもよくなって、本当に腕時計のようなものに話しかけたり、頭の中で考えるだけで必要な情報がヘッドアップディスプレイやホログラムに投影されちゃったりするようになるかもしれません。そうなれば、もはやスマホなどというものを手に持つこともなかろう、と。じゃあ、やっぱり、画面方向なんて縦にしなくてもよかろう、という話です。
人間工学に基づいて考えて欲しい
ホログラムやHUDなどのもうちょっと先の話ではなくて、いまある現実の話をしても、縦動画なんてものは要らないわけです。画面を横向きにして見ればいいというのは当然なんですけど、そうじゃなくて、人間の体のつくりを考えて欲しいんですね。
スマホやネット社会がどんなに進化したって、そのスピードに対応して人間が進化するわけではありません。なにがいいたいかというと、スマホが縦画面だからって、人間の目が縦に2つ並ぶことは当面ないって話ですよ。
目が横に並んでいる以上、視野も横方向に広いんです。それを無視して縦動画にすると、上下の情報を受け取りにくくなります。モデルやアイドルの全身を映すことはできても、それだけです。そんな局所的なコンテンツのために縦動画が主流にはならんでしょう。ファッション動画とか、ソロ活動のライブ映像くらいじゃないですか。
なのに、縦が新しい、ナウいといっている時点で「ああ、こりゃハズしてんな」と思うわけです。もちろん、どうなるかはわかりませんけどね。
というわけで、悩むことなくみなさんは、横方向に動画を撮ってください。
ちなみに、縦動画は酔います。人間の目と脳は上下動に弱いです。ゲームでも3D酔いが起きるのは上下動です。車酔いも上下動が大きいとすぐになりますよね。わざわざ酔わせるようなつくりのものを構える道理がないんですな。あえてハズしたいわけでもないなら、やっぱり横でいいんです。これからも縦は変化球ですよ。
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