アキバの有隣堂にてメガネ男子(リンク先アマゾン)を片手に大盛り上がりしている女子大生の会話を聞いているうちに、この記事を書こうと思い立ちました。色々反発はありましょうが、「萌え」の属性は自発的に生まれ、拡大再生産されつつ消費されるものですが、最近は意識的に商品として創りあげ、一般人狙いで売り出す傾向もあるようですね。女子大生の会話を掲載しつつ、話を進めましょうか。
以下、思い出した範囲ですので脚色や抜け落ちがあるかもです。参考までに。
A「あのさぁ。この子カワイくない?」
B「結構いいかんじ~。こんな子だったら付き合ってあげてもいいよね~」
A「だね~。この子だったらオタクでも我慢できるかな~」
(何かメガネをかけたイケメン談議を少しして)
C「え~。オタクってウザくない?私だったら私色に染めるし!」
B「オタクって染まらないらしいよ?」
C「オタク辞めないとヤラせない。って言えば一発っしょ?」
B「かな~?・・・だよね~。」
(3人で3冊立ち読み。この間に私は新書コーナーへ。で、戻ってきてもまだ居まして・・・)
C「超萌え~なんだけど。ゲロ萌え?」
A「何それ~」
で、彼女達は自分達もメガネをかければモテるのでは?とかいう話をしていました。メガネ属性に惹かれるという心の動き(敢えて萌えとは言うまい)には、冒頭の画像(ラブやん1巻126より引用)のように、知的であったり、遊んでいたりしないという純粋さ、もっと言えば処女性に惹かれる部分が含まれていたと私は考えます。
かの一大属性で、『メガネ』同様に一般人に商品化されかかっている『ツンデレ』にも、男慣れしていな処女性が含まれていて、そこに惹きつけられる要素が隠されているのではないかと。
しかし、その処女性は夢をぶち壊すようですが(ここに来る人は3次元に夢は持ってませんよねw)現実には壊滅状態です。汚い言葉ですがシリが軽い方が出会いが多く、出会い確保の為には目立つ必要があるので。壊滅状態の中で生活してきた一般人に処女性、ストイックさに惹かれるという部分は理解しがたい。
ストイックであるということは、出会いが少ないという事に直結しますからね。どうしても理解できません。「萌え」という言葉を「萌え~」などという感嘆詞に変換してしまったのも、処女性に惹かれるような繊細な心の動きなどを理解する回路を持ち合わせていないからなのではないかと。
そして今、彼等一般人はオタク市場に目を向けています。ツンデレでモテる!などと言っている女性誌などは典型です。しかし、幾ら目を向けて、分析を行っても彼らに本当の『メガネ』、『ツンデレ』の良さは理解できません。よって、彼らのも理解できるような形式にエンコードをしなければならないわけです。
エンコードの結果が
◇繊細な心の動きである「萌え」→興奮や感動を表す語句としての「萌え~」
◇自分の本心を伝えきれないもどかしさを内在させる「ツンデレ」
→普段は傲慢で高飛車、彼氏の前では甘えまくる「ツンデレ?」
◇処女性としての「メガネ」→モテる装置としての「メガネ」
といったような商品化への流れを生んでいるように思います。彼らは勝手に理由付け(エンコード)を行い、理解した気分になるという、専売特許を持っています。
◇猟奇的な犯罪が起きた→良く分からない事件は良く分からない人間が起こすはずだ
◇最近バカが増えた気がする→若者の骨格が・・・。ゲームが・・・。ケータイが・・・。
そして、一度エンコードしたものは二度とデコードされません。現実に照らし合わせれば、ゲームやマンガは悪くないのかもしれないのですよ?と言っても聞き入れない。議論しようとしない。「悪いものは悪い」と斬って捨てる。という一連の流れに当てはまりますかね。
こういった一方的なエンコードによる弊害は今後とも増えそうな予感がします。オタクが生産したもののイイトコ取りをして、気に入らない部分を規制するなんて事になったら大変ですよね。
追伸
このエンコード理論は私が勝手に述べているものなのであしからずw
エンコード理論に近いものとしては、二項対立論や線引き理論がありますが、ほんのちょっとだけ毛色が違う気がしましたので勝手に名付けさせてもらいました。言葉をむやみやたらに作るのは恥じるべき事かもしれませんので言い訳をしましたw
こうして文化はエンコード→奪取されるのかな?って方は是非ワンクリを~。
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