秋葉原という街は特殊です。多少ハメを外してもいいでしょう。しかし、外してもいい部分といけない部分があると思います。何度も書いているように、ダメオタの行動がオタクのに悪いイメージを抱かせているのも事実。ダメオタは気をつけて下さい!などと警鐘を鳴らそうとも、彼らは自分の蛮行に気付かないわけで…
秋葉原の人口は増えました。家族連れやカップル。この辺りも問題行動を起こしますが、何よりも悲しいのは、旧態依然とした風貌で、一目でそれと分かるオタク達の行動です。何も一般人のような服装で街を歩けとは言いません。ファッションは個人の自由ですが、周囲に迷惑をかける服装はやめるべきでしょう。また、持ち物に関してもそうです。一向に減らないのが、コミケで貰ってきたアレな紙袋で秋葉原に来る人間。
オタクの質は劣化したか?と言う問いを投げかけましたが、私はそうは思いません。ただ、一般人に上手く紛れる人間も居れば、一般人化から発展してDQNオタになる者も居る。そして、我関せずとばかり、今まで通りにオタクを続ける人間も居る。確かに、オタクの敷居は下がりました。秋葉原の敷居なぞ無いに等しい。ヌルオタとかいう日和見で都合のいい方に身を置く連中も増えたことでしょう。彼らによって質が下げられていると言えなくもないですが、裾野の問題以前にピラミッドの上の方で問題が起きている。
大半のオタクが品行方正で人畜無害なこなれた生き方を始めたばかりに、一部のダメオタが急速に目立ち始めている。買い物中でも、食事中でも、読書中でも同じ。どこに行っても奴らは居る。一般人が抱くオタクのイメージ。そのイメージにぴったりな人間が居る。私のように365日オタクを眺めている人間でも慣れないわけですから、ヒョイとアキバに来た一般人はもっと衝撃を受けるでしょう。何度も一般人という単語を使ってきましたが、一般人と言うのは平均的(という定義も曖昧ですが)な人間を指し、DQNとは別物です。
それでは、少しダメオタの行動集などを。2007年の年末~正月3が日まで
◆優先エレベーター
ヨドバシなどで散見される光景として、優先エレベーターを譲りません。十人くらいのグループでどこかから来たのでしょう。彼らには周囲が見えていない。車椅子やベビーカーを押している人間が複数名いるのに、完全に視界に入ってない。まるでイノシシです。オタクは皆そういった部分を持っているんでしょうけど。これはオタクに限った話ではないし、あまり強く言えないのですが、以下はマナー違反、ルール違反も甚だしいと思われるものを並べてみます。
◆店内で飲食物を広げる・食べる
ドクターペッパーやコーラ、ファストフードなど。店内や他の客の服が汚れる恐れがある他、匂いが出ます。タコヤキやケバブを食べながら街を歩くのも厳禁にして欲しい。これに連動して、そこらへんにゴミを捨てるのもやめてください。オタも一般人も関係なく捨てているように思います。しかし、恒常的に使う事の多いオタにとって、秋葉原は聖地。メッカに行ってゴミを捨てるバチあたりはいないでしょう?アナタの信仰はそんなもんですか?
私は空気の読めない人間なので、「落としましたよ?」などとゴミを拾って返した事が1度だけありますが、目の前で捨てたのに「ボクじゃありません」とか言う始末。人間として未成熟なんでしょうか。ある方の考察に寄れば、オタの味覚は子供に近い傾向がある。との事ですが、これに関連して行動まで子供に近いのではないかと感じてしまいます。まあ、一般人やDQNも捨てますからね。とにかく捨てる奴は子供なんですよ、きっと。
◆路上喫煙及びポイ捨て
多いのは30代後半から40代だと思しきオタク。というか、ビョーキと自分たちを自称していた世代。若いオタクは時代の流れもありますし、財布も寂しいのでタバコを吸わない傾向がありますが、頑なに吸い続けている人間も多い。駅前での待ち合わせや、路地でタバコを吸いながら談笑する。大混雑しているカオス街側(中央通りの西側)をタバコを持ったまま歩く。何百度にもなる物を持って歩いていることに気付いてください。非常に危険です。
◆路上で戦利品を広げ、品評会などを行う
何がそんなに嬉しいのか。いや、嬉しいのは分かります。が、天下の往来で年齢制限があるような本を広げて回し読みしないで下さい。「秋葉原だからセーフ」なんてありえません。アウトです。公衆の面前でそういう事をすると、最悪で公然わいせつ罪になります。(1995年に猥褻をわいせつに直した事をつい最近知りました)
また、アレな紙袋を持ってアキバを歩くのは結構ですが、それで家まで帰るんでしょう?JRで、地下鉄で、その他の機会で多くの人の目にとまるでしょう。中には不快に思う人も居るでしょうし、嘲り笑う人も出てくると思います。オタは空気の読めないバカだという烙印を押されかねません。秋葉原では許されても、他の地域では許されないことも多いのです。痛車もその点から行けばアキバ以外では許されない。
愛すべき・壮大なバカは個人的に好きなんですが、受け取り方によっては単なる露出狂です。阪神タイガースカラーのミニバンを見て爆笑していた友人のバイクに、デカデカと『なのは』のステッカーが貼ってあったのを思い出しますね。世間一般は冷ややかです。酷い自己主張は反感を買います。やめていただきたい。
◆路上で生活する
ホームレスです。コミケ前に激増します。普段は一桁ですが、この時期になると20人とか。
何よりも邪魔。生活した痕跡をそのまま放置してコミケに行くので、街も汚れる。旅の恥はかき捨てとでも思っているんでしょうか。私のように日常生活を秋葉原で行っている者は当然ですが、その日限りで秋葉原に訪れる人間もいい気はしないハズです。アナタの家の前に平然とゴミを捨てられたら頭にきませんか?などと、道徳の授業レベルの話をしなければなりません。これはこれで徹底するのが難しい。
◆解説君問題
ゲーセンでよく登場する解説君ですが、年末やイベント後、年始という事で酒が入り、書店や玩具店で大声で作品論を語る人間が増えます。食事に行っても、40代の男性が最近の若いオタクはダメだ。などと持論を展開しています。ちょっとした騒音です。最近のオタクもダメなのかもしれませんが、酔っ払って他の客の食事をマズくするような振る舞いをするアナタは確実にダメです。
◆クレーマー問題
オタクのくせに無知。いや、不得手分野のことなら仕方ありませんが、自分の不注意で起きた問題なのに、店側のせいにするなど。これは年末特有の行動ではありませんけどね。オタクならネットで調べろよ。と。プリンターのインクが合わないなどと文句をつける奴が居て困ったとかそういう話を人づてに聞いたので書いてみました。
また、食事処に団体で入って散々飲み食いした挙句、「こんなに食ってやったんだから安くしろ」だのなんだのとゴネてバイトを困らせる。きっとあのバイト君は、オタクマジウゼェ!って思ってるに違いない。ウザイです。頭のネジが飛んでる。自分の趣味以外にお金を使うのがそんなに惜しいですか?オタク趣味が間接的に社会に迷惑をかけるのであれば、そんなもの辞めて下さい。
【いつも通りの偉そうで無理矢理な総括】
私の個人的な考え方ですが、オタクへの偏見は暴力によって解決してはならない。我々オタクには優れた人材が多いのだと世間一般に知らしめ、時間をかけて解きほぐしていかなければならない。急いては事を仕損じます。我々は他の誰よりも質実にして剛健な生き方をしていかなければならない。10年後、20年後に日本の根幹となるような大人物が我々の中から輩出される事で社会的な地位を確立していきたい。
そうしていくことで、いつの日かダメオタと一般的なオタクの差別化が図られ、
オタク=ダメ人間 という公式が崩れる事もあるでしょう。
立派なオタク趣味の人間も居るが、ダメな奴も居る。そう認識される日も来るでしょう。
車が趣味の人間に立派な人も居ればそうでない人も居る。
旅行が趣味の人に立派な人も居ればそうでない人も居る。
そんな一般的な『趣味』の1つとして認知されるまでは。
そして、されたとしても我々は質実剛健生きていきたいものです。