AVはオーディオビジュアルではありません。研究としての方策を探るものですが、不快と感じる方及び規制論者はお帰りになることをオススメ致します。アダルトビデオをご覧になる方も多いかと思います。秋葉原は新宿の浄化に伴い、その系統の店も増加しました。秋葉原の文化の1つでもありますね。(フォント崩れを修正)
AVと言うと、スグに気分を害する方が居ます。性を扱うわけですから、あまり開けっ広げなのもどうかと思いますが、人間の本来持っている本能であるわけですから完全に否定するものでもないと思います。性は程度の低い物だ、愚劣だなどと言う輩には「お前の両親もそういう事をやったんだぞ」と言ってやりましょう。中学生のトラウマTOP10くらいに入る名文句ですね。
私は性(セックス)とシチュエーション及びプレイは別だと考えます。キツいところで行けば四肢切断やらに性的興奮を覚える方も居るのでしょうが、それを拡大解釈して「AV→過激なもの→危ない人間を生む」とするのは早計です。
1つは、過激なAVを好む人間が本当に犯罪を犯すのか?これが証明されていません。
2つ目に、特殊な性癖(私はこれを否定しませんが、迷惑をかけるのはNG)の人間が過激なAVを見ているのであって、一般的な性癖の人間を変質させて犯罪に駆り立てているという論は証明されていません。
3つ目に、昭和40年代に週刊誌が、その後AV産業が発展するにつれて強姦罪が大幅に減っているが、性産業による犯罪抑止力と、仮に犯罪を起こすとして犯罪誘引力を鑑みて、どちらが優勢か考える必要はないのか。
AV産業を嫌う理由の1つに、頭がおかしいヤツが見るもの、犯罪者が見るものという偏見の他に、ラクして金を稼ぐ人間に対する嫉妬があると思います。主に美人の女性でないとこのような産業で稼ぐことは出来ません。その昔、有名女優は1000万円の作品に出たりしていましたが、今では有名女優で100万円前後、素人ものなどでは50万円どころか数万円ということもあるようです。金がないからラクに稼ごうと思っても、ルックスの偏差値が低ければ面接で落とされるほど厳しい世界なのです。そんなに甘くはありません。
反AVを旗印に掲げるのは女性に多いわけですが、AVは女性を性の玩具として弄びうんたらかんたら・・・などど大げさな事を言うわけですけども、一般的な女性がAVを毛嫌いするのは自分より美しいまたは、自分以外の個体に性的興奮を覚える事への嫉妬というのが大きいでしょう。一種の浮気として捕らえるわけです。自分の彼氏や旦那ならいざしらず、そこらへんの街往く男がAVを買うことにまで反感を持っている。
これは、AV=浮気→浮気は許せない→AV許せない
という思考の過程を経た結果、間がすっかり抜け落ちて、AV許せないになっているのだと考えられます。その考え方をトンチンカンな論で補強しているにすぎないと言えるでしょう。
このような勘違いを散見することがあります。心理学的にも色々な研究があるようですが、我々に馴染み深いものとして、ピッタリの慣用句があります。
それは、『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』です。
坊主に何か嫌な事をされ、坊主が嫌いになります。そこで、坊主を連想させる袈裟を見るだけでも腹が立つようになる。憎いのは坊主だけのはずなのに、何の罪もない袈裟が憎く感じる。袈裟が憎いという感情を持つのは無意識のうちであって、
いちいち、「袈裟を見る→坊主を思い出す→坊主の仕打ち→坊主が嫌い→袈裟が憎い」という手順を踏むことはありませんよね?一瞬のうちにイラッとくるでしょう?
AV産業についても同様の例が幾つかあります。ここで皆さんにご質問を兼ねたお話をさせていただきます。
- 清水さんは貧乏です。娘さんは生活の為にAVに出る事にしました
- 田中さんは貧乏です。娘さんは生活の足しにと風俗店で働くことにしました
- 田吾作さんの家は貧乏です。生活の為に娘を女郎(遊女)にすることにしました
さて、皆さん。この文章を読んでどう思われましたか?1~3全てがお涙頂戴のお話に見えましたか?3だけに涙して、1と2はけしからん!なんて思った方は居ませんか?確かに2は「本番」と呼ばれる性行為を売りにするのは犯罪ですから、それについて憤るなら仕方ありませんが、その他は合法です。3もつまるところ風俗嬢です。なのに、3はなんか許せる気がしませんか?
これはもう刷り込み効果としか言いようが無いですね。3は時代劇とかで、貧乏農民が血をにじませ、空腹に耐え生きてきた・・・とかいうストーリーを勝手に付け加えてるんですよ。だから、3は何か仕方ないかなあ。なんて思うわけです。本質的に性産業で金を稼ぐ点で同じなんですけどね?勝手にランク付けしてるんです。1だって2だって苦肉の策なのかもしれないでしょう?借金苦、怖いモンです。自己破産したらいいじゃんって軽々しく言いますが、自己破産したらお金貸してた人は許してくれるとお思いか?
AV女優は最低だ!みたいな発言をする人もおられるようですが、結局こんな刷り込み、妄想、勘違いから勝手にAV女優を貶めているに過ぎません。まあ、反性産業論者以外にも言える事です。話し合っても理解してくれない。宗教の教義であるかのように。盲目的に、テンプレートで、念仏のように同じ論を繰り返す。そんな学者気取りのクズに発言の場を与えてはいけません。
話が逸れましたが、私の知人にはAV女優になられた人が居ます。本人と暫く会ってなくて、直接聞いていないので確証はありませんが、そうだと思います(見た目以外に様々な一致点アリ)。その方は、家庭の事情が背景にあったわけですが、それでも彼女と家族を責めますか?金は稼ごうと思えば稼げます。無くなって一番困るのは健康と命でしょ?倫理を語りたがる反性産業の人間達こそ倫理を理解していない。体が動かんと金さえ稼げないわけですよ。苦境に立った事がある人には分かっていただけると思いますが、五体満足で悠々自適に生きてきた幸せな人には分からないんだろうなあ。
こういった困窮を理由とせず、AVで稼ぐ人も居るでしょう。で、それっていけないことですか?法律的には許される事ですし、それはまごう事なき「仕事」なんですよ?社会に必要なものという部分も少なからずありますし。
AVはラクに稼ぐチートではありません。大きなリスクを伴うハイリスクハイリターンな「仕事」です。
アナタにその仕事がこなせますか?こなせない女性が多いから給料も割高なんです。
秋葉原ではAV女優さんの撮影会などがありますが、きっとアイドル顔負けの仕事振りなんでしょうね。我々のようなキモオタにも分け隔てなく笑顔を振りまき、AVの撮影にも望む。安っぽい感情論で斬り捨てられるほど甘くない「プロ意識」がそこにはあるように感じます。
まとまりのない文章となってしまいましたが、少しでも無知から来る偏見がなくなればと思い筆を取りました。
AVのみならず、マンガや同人などの包括的な性産業の偏見が和らげばと切に願います。