本来なら、どういうものがメンタルマップなのか画像つきで紹介するのがスジなんでしょうが、スイマセン。億劫です。ペイントとかでちゃちゃっとやっても良いんですけど、億劫です。が、手描きする分には楽しい。学問の裾野を垣間見る良いチャンスですよ。メンタルマップ作成というのは。
昔からやってみたかった、「メンタルマップ」の調査。
ゴリッジのアンカー・ポイント理論から、ランドマークを設定しての調査。
引っ越したり、新しい街に来ると、新たに頭の中に地図を作るわけですが、その過程がどういうものなのかを調べていくのがこの調査の狙いです。人間が生活していく中で、特に重視する位置情報は何かだとか、人間の行動を把握する事は、地理学のみならず、人間行動やら経済活動やらに活かせる汎用性の高い研究だったりします。
先ず、新しく引っ越した場合、起点はどこに設定しますか?通常、自宅です。では、仮に自宅だとして、次にその街で恒常的に利用する施設などの位置を記憶しますね。つまり、頭の中のマップ(メンタルマップ)にマッピングするわけです。次に、代表的な建物などを記憶するでしょう。これがランドマークです。それらと自宅を結ぶ道が必然的に覚えられ、頭の中の地図が鮮明に、詳細になっていく。
脇道にそれたりしながらメンタルマップを広げて行く過程で感動や興奮、不安などを感じるのは、自分の知らないマップ外の地域について期待や恐怖しているからで、長いこと住んでいると忘れてしまうのですが、逐次メンタルマップを紙に書き起こし、書き足せば、後々見返すと面白かったりする。X年X月XX日のメンタルマップと、Y年Y月YY日のメンタルマップはきっと違う。
1)拠点の設定
2)主要施設やランドマークの設定
3)そこまでの経路を結ぶ
これを繰り返すだけです。ちなみに、沢山の人に秋葉原なら秋葉原のメンタルマップを描いて貰えば、相当に違うメンタルマップを描くはずです。私のように住んでいた者、ときどき来るだけの者、マンガが好き、ゲームが好き、年齢、性別…。
これらの差を見比べながら考察するのは非常に面白い。
のですが、この面白さを感じられるのは地理学者だけなんでしょうか。
あまり反応は芳しくないんですよね。
是非とも一度調査をしたい。パッと手描きしてみて、自分は秋葉原をこんな風に捉えてたんだなあ…とか思ってほくそ笑んだりしてみて下さい。何を重視しているか、他の人とはどう違うか。優劣ではなく差異を楽しむんです。
自分のメンタルマップを自宅、仕事場等々で作成すると良いと思うんですが…お手隙の際には是非、秋葉原のメンタルマップを作ってみてください。私も非常に興味があります。(当然ですが、地図を見ながら描いたりしてはいけません)